中古車購入ガイド

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中古車の「諸費用」をチェックするコツ

中古車購入時の諸費用の見方。諸費用とは「法定費用」と「法定費用以外」の2つにわかれる。法定費用の方は、どこで購入しても同じ。しかし法定費用以外の方は、店ごとに違うのだ。『ソレっぽい項目』にダマされないように、チェックするべき点をズバリ解説。

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  車両価格が98万円だったとしても、車が98万円で買えるわけではありませんよね。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そうですね。諸費用がかかるので。

  ●アドバイザー：シャルマン 岡田研究員

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  諸費用がかかるのは、新車も中古車も同じですけど……、

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  ただし！ 中古車の諸費用は、販売店ごとに項目すら違う。ちゃんと中身をチェックしないといけません。

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  要するに……諸費用については、ルールがあるわけじゃないんだ。

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  そうなんですよ。そこが問題なんです。

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  と言ってもなぁ、諸費用ってどこをどうチェックすればいいんでしょう？ シロウトでも分かります？？

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  諸費用は、大きくわけると2つあります。まずは税金などの「法定費用」と言われるもの。

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  法定費用というのは、具体的には？

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  自賠責保険料、重量税、自動車税、リサイクル関連費用などですね。

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  ココで例として、シャルマンの見積もり書（↓）を見てみましょう。

法定費用の内訳


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  でもこの「法定費用」は、数字として明確なものだから、まだいいんです。

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  つまり、ボッタクリようがない費用ですね？

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  まあ……分かりやすく言うとそういうことです。

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  では、岡田研究員が『チェックしないといけない』と言っている諸費用とは？

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  「法定費用以外の諸費用」ってことです。

チェックすべきはこのゾーン

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  シャルマンの見積もり書を見ると、「法定費用」以外の諸費用は、「販売諸費用」となっていますね。

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  この欄には登録の代行料とか、整備費用、点検費用、車庫証明費用など、そういう項目があるんですが……この手の諸費用には基準がありません。

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  基準がないというのは？

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  そもそも「項目」からして、店によって違う。

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  ムムム。

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  どんな項目を作るかさえも、店側の自由ってことです。

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  ウーム。なんか、ソレっぽい項目にダマされないようにしないといけない感じ。

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  まあ、そういう面はあります。

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  というわけで！
  シャルマンの諸費用を、厳しくチェーック!!

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  なんでも聞いてください。ウチは全部ちゃんと説明できますので。

シャルマンの販売諸費用


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  ではまず一番上。「検査登録手続代行料」という、怪しい項目はなんなのでしょうか！

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  怪しくないっちゅうに。これは車検を取りに行ったり、あとは名義変更とかの書類を作成して、陸運局に持っていくといった代行業務にかかる費用です。

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  なるほど。車検や名義変更は、必須ですもんね〜。これは仕方ない。

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  この他、普通は「車庫証明の手続き代行費用」などが入ってきますが、ウチの場合はそれはお客さんに行ってもらっているから入ってません。

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  じゃあ次。この「納車準備費用」というのは、いったいなんなんですかッ!?

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  これは車の納車前に行うルームクリーニングとか、フロアマットなどを新品に交換する費用です。

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  え!?
  フロアマット、新品にしてもらえる？

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  ウチの場合は古い車が多いから、そのへんは基本メニューとしてやっています。

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  じゃあ「フロアマットは自分で買うし、掃除も自分でするからいらない」って言われたら？

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  当然その場合は、かからない費用です。あまり、そういうお客さんはいませんが。

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  なるほどね。じゃあコレはいいとして……次は「納車整備費用」。これが4万円っていうのは、怪しい匂いがプンプンしますね！

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  そういうことは、その店の整備の内容を具体的に聞いてから、言いましょう。

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  それもそうですね。

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  そもそも大前提として諸費用が安いのが良い、という話ではありませんよ。

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  え？ 諸費用は安いほうがいいと思いますケド……？ 違うの？

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  例えば、現状渡し（※整備などをせずにそのまま売るやり方）のケースなら、諸費用はかからないけど、整備も何もしていない、ということなんで。

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  ……いつ壊れるか分かりませんね。

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  そういうことです。整備や点検、消耗品の交換をどこまでしているか。そこまで聞かないと、高いとか安いの判断はできないわけです。

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  では改めて。
  整備費用の中身を詳しく教えてください。

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  ウチの場合、かなり広範囲まで整備するので、その費用です。主に消耗品の交換費用ですね。

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  消耗品の交換って、例えば？

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  オイル交換、オイルフィルター交換、エアフィルター交換、ワイパーのゴム交換、エアコンのフィルター交換、ベルト類の交換（タイミングベルト以外）、バッテリー交換、ブレーキパッド交換。そのあたりまでは、基本メニューでやっています。

シャルマンは消耗品類を一通り交換する！


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  ええ〜っ!!
  それ、全部交換してくれるんですか？

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  バッテリーやブレーキパッドは、もしも新品に近い状態なら交換はしないですけど、実際は交換するケースが多い。

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  ほぉ〜。
  そこまでしてもらえるとは。

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  シャルマンの諸経費だと、「納車整備費用」と「車両点検費用」を合計して5万5000円位かかるんですけど、実際の内容は値段以上のことをしていますよ！ ぶっちゃけ店側は足が出ることも多いし……ブツブツ。

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  岡田研究員、メンテについてウルサイですもんね〜、そういえば。

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  ウチの場合、次の車検までは、オイル交換だけしていれば乗れるようにするっていうのが基本的な考え方なんです。タイヤも、ミゾがなければ新品に交換します。

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  ウーム。
  でも、そのあたりは店によりけりですよね。

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  そうなんですよ。整備費用といっても、実際は整備の内容ってイロイロですから。

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  ……どこまでしてくれるのか、曖昧ですよねぇ。

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  チェックだけして、特に悪いところはナシ、という点検整備と、 実際の消耗品を交換までする整備とは、違う。

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  全然違いマスね、それは。

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  だから、整備費用の具体的な内容は、ぜひ確認しておきましょう。

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  安いからラッキー、という話ではありませんねココは。

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  ですね。整備費用が1万円だったとしても、オイル交換しかしない整備だとしたら、べつに安くはないですよね。

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  なるほどねぇ。

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  車両価格が安くて、整備代は高い。ところがその割にちゃんと整備をやってないとか、そんなケースもある。注意が必要ですね。

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  それってけっきょく、車両代を整備代に転嫁して「車を安く見せているだけ」なんじゃ……、

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  そう受け取られても仕方ないですよね。だから“税金以外の諸費用のチェック”っていうのは、大切なんですよ。