RAV4のシーケンシャルウインカーは実現できるのか？

RAV4のシーケンシャルウインカー・製作途中ルポ。RAV4のヘッドライトはガソリン車とハイブリッド車で違うが、共通なのはどっちにしても電球ウインカーであること。だからウインカー加工の効果は大きいが、問題もあり。ある意味、「重たい話」にピッタリの挑戦だ。

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  RAV4のガソリン車に対する、ハイブリッド車用ヘッドライトの移植には成功した球屋ですが……

  ※「RAV4のハイブリッド車用ヘッドライト移植に成功！」参照。

  ●レポーター：イルミちゃん



RAV4のガソリン車に、ハイブリッド用ヘッドライトを移植。

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  しかしガソリン車であってもハイブリッド車であっても、電球ウインカーという点に変わりはないRAV4。

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  ……そうなんですよね。

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

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  そこで！ 待たれるのは、シーケンシャルウインカー化だと思うんですが、実現できるのでしょうか？

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  球屋としては開発中ではあるんですが、予想通り、難しい問題ではありますね。

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  RAV4のシーケンシャルウインカーって何がそんなに難しいの？

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  現在、実験している手法は、ヘッドライトインナーの下面にアクリルを設置する方法です。



ベースはガソリン車のヘッドライト。

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  上写真の黄色は「型紙」です。

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  フムフム。
  この部分にアクリルを入れようとしているんだ。

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  そうです。アクリル奥に仕込む光源や配線を隠す必要もあるので、ヘアライン調のアクリルも重ねて……



英文が書いてあるのは、ヘアライン調アクリルの保護紙の文字。

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  ヘアライン調アクリルは少しオフセットさせて、光るアクリル（透明アクリルのブラスト加工）が見える範囲を広くしました。



アクリルのカドはルーターで落としている。このあたりの芸が細かい。

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  この先端付近のアクリルが、ビーム状にシーケンシャル点灯するんだ。


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  だいぶ形になってるじゃないですか～。

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  しかし、問題は光量なんですよ。

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  ……ムムム？

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  薄く作らないと、後ろにあるロービーム・ハイビームの照射にかかってしまいます。

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  確かに、RAV4のヘッドライトは構造的にそうなります。


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  となると、どうしても薄いアクリルしか入れられず、その断面＋αを光らせる手法では光量を稼ぎにくい。

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  ……パワーLEDを使っても？

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  厚みが出せないから、そのパワーLEDを使えないんですよ。

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  ……そういうことか。

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  それにアクリルを通してのウインカー点灯は、そもそも推奨できない加工方法です。

  ※「ウインカーLEDにアクリルを使うことを、基本的には推奨しない理由」参照。

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  理由は、昼間のウインカーに求められる光量を確保しにくいから……ですね。

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  そうです。後付けしたシーケンシャルウインカーだけで、昼間に十分な光量が得られるかは未知数です。

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  やっぱりRAV4のシーケンシャルは、ボツになる可能性もあるのか……。

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  だからRAV4のヘッドライトに関しては、純正ウインカーも生かすのが現実的なのかな、と思っています。

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  どゆこと？

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  イメージ的には、シーケンシャル点灯の1ブロック目が純正ウインカー、というような光らせ方ですね。

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  それなら、ウインカーとしての光量が下がることはないけど……。

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  RAV4の場合はどうしても、純正ヘッドライトの形状に従って、できる範囲でやる、という感じにならざるを得ませんね。

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  ハッキリ言って……RAV4はシーケンシャルウインカーがオススメ！ とは言えないかも？

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  それはそうです。

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  まさに重たい話。

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  その点は、「RAV4のヘッドライトを加工者目線でレビュー」でも指摘した通りです。球屋としても、正規メニューにするかどうかはビミョウなところですね。

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  ……というわけで、「マイナス要因も隠さず」の球屋が、どこまで状況を打開できるか？ RAV4乗りの皆さんも、ここは「様子見モード」でいきましょう。

RAV4のシーケンシャル化問題・結末は、以下の続報（↓）で明らかになります




✔「2019年のDIYラボを振り返る（後編）」

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