車の電装コラム
エーモンの新型オフタイマーユニットを使うときの要注意点
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エーモンのオフタイマーユニットを取り付けるとき・使うときの注意点をチェック。エンジン停止後にもドラレコなどの電装品を使い続けるための「時間設定のやり方」もわかりやすく解説する。
オフタイマーユニットの配線作業について
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「エーモン新作のオフタイマーユニットでなにができるのか?」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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実際にオフタイマーユニットを使うときの、作業上の注意点についてお話しておきます。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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オフタイマーユニットの注意点とは?
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前回、オフタイマーユニットにはバッテリーの診断機能が備わっているので「電源側の線(常時電源・ACC電源・アース)は、短くしてはいけない」という話をしましたが……
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配線を切ってはいけない。
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もうひとつ、常時電源の取り方は「ヒューズからの電源取り出し」が条件になってきます。
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常時電源の取り方はいろいろありますが、ヒューズからでないとダメなのでしょうか?
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そうなんです。この点も、バッテリーの診断機能とからんでいます。
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と言うと?
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このオフタイマーユニットはヒューズから常時電源を取る想定で、ヒューズ電源の長さも加味した上で設計しているんです。
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あ~、ヒューズ電源の長さの分まで、「配線の長さ」として計算に入っているんだ。
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そうなんですよ。
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仮にエレクトロタップなどで配線から常時電源を取ったとすると……
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ヒューズから電源を取るよりは、少し配線が短くなるので、診断機能に狂いが生じる可能性があります。
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配線の長さが変わってしまうと、電圧がビミョウに変わってくるのが問題なんだ。
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そうなんです。配線から常時電源を取る場合は、ヒューズホルダーをかませることでほぼほぼ近い条件にはなると思われますが……
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あ。これなら問題なさそうでは? ヒューズ電源をつなげたのとほぼ同じような長さだから。
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ただ、エーモンとしましては、オフタイマーユニットの常時電源はヒューズから取る想定で設計しているので、推奨はあくまでもヒューズです。
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そういうことか……。つまりオフタイマーユニットの赤線とヒューズ電源は直結しないといけない。
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そういうことになります。同じ理由で、延長も基本的にNGです。ちなみにオフタイマーユニットの赤線の長さは50センチです。
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50センチでヒューズ電源まで届かなくても、その場合は配線を延長できないしばりがあるのね。
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ですので、ヒューズから50センチ以内にオフタイマーユニットを設置することが条件になってきますね。
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これは抑えておくべきポイントですね。
エーモンのOFFタイマーユニット(3482)
エンジン停止後の電源供給時間を設定するには…
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それからエンジン停止後にどのくらいの時間、電源を供給するかの設定も忘れずに行いましょう。
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そういえば、オフタイマーユニットの時間設定ってどうやるのでしょうか?
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ディップスイッチが3つ付いていて、1・2・3それぞれにオンオフがあります。
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これをどういう組み合わせでオンにするかで、設定時間が変わる仕組みです。
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設定時間を頻繁に変えるつもりなら、オフタイマーユニット本体を触れる位置にセットしておく必要がありますね。
オフタイマーユニットの時間設定 | |
全部オフ | 0分 |
「1」のみオン | 1分 |
「2」のみオン | 15分 |
「3」のみオン | 30分 |
「1」と「2」がオン | 1時間 |
「1」と「3」がオン | 6時間 |
「2」と「3」がオン | 12時間 |
全部オン | 無制限 |
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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