通好みの電装カスタム
60系プリウスからステアリングコラムカバーの外し方が変わった?
60系プリウスのコラムカバーの外し方は、今までとは違っている。従来はステアリング(ハンドル)コラムカバーを外す方法は、どの車もだいたい同じようなものだったのだが……
60系プリウスのハンドルコラムカバーの外し方
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60系プリウス用の電装アイテムを続々リリースしている〈デンクル〉発のニュースです。
●レポーター:イルミちゃん
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「ハザードスイッチのイルミを、欧州車風に同期点滅させる電装カスタム」の続きですね。
●アドバイザー:DENKUL 岡本研究員
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その後の進展はどうなっているのか?
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いや~、今回はまあ、ニュースって言うほどでもないんですけどね……
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あん? 60系プリウスで新開発した製品の話じゃないの?
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いや、60系プリウスは乗っていてイイ車だな~って思うんですけど「後付け電装品開発」という視点で見ると、50系プリウスに比べて「ここが劇的に違う!」みたいのがなくて……
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そうなんだ。せっかくデモカーとして60系プリウスを買ったというのに……。ドライブを楽しんでいるだけとは。
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とはいえ、DIYラボでも紹介してきたような既存の電装品については、次々と開発していますよ。
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フムフム。
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定番の「ステアリングスイッチハザードキット」と「ステアリングスイッチホーンキット」はもちろん……
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「ステアリングスイッチパノラミックビューキット」など、いろいろ販売開始しています。
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だけど、新しい電装品が作れるようなネタはないんだ?
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そうですね。電装品開発メーカーの目線としては、60系プリウスはここ最近の『ど真ん中のトヨタ車』という感じで、特に新しいところがないかなと。
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……だとすると、DIYラボ上ではあんまりネタになりませんねぇ。
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ところがです。DIYユーザーの皆さんにとっては、ひとつ重要なニュースがありました!
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……ほう?
それはまたどんな? -
ハンドルコラムカバー(ステアリングコラムカバー)の作りが、これまでのトヨタ車とは違うのです。
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へぇ〜! あいかわらず地味なところに目を付けるなぁ。さすがです。
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……いや、言い方。
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で、今までとの違いとは?
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今まではどんな車でもだいたい外し方は同じで、まずステアリングを90度回すとネジが見えて……
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反対側に回すともう1本ネジがあって、あとは下側のネジを取れば、コラムカバーを外せましたよね。
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ふむ。
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ところが60系プリウスは、ステアリングを回してもネジが見えないんですよ。
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おや…?
ネジどこいった? -
ステアリング横を見ると、ここにカバーがあります。
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あ、ホントだ。
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このカバーの切り欠きの部分をマイナスドライバーなどでこじると……
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カバーが外れます。
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この中に隠しネジがあるのか~。
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そうなんですが、これがまた普通のよくある十字ネジではなくて……
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六角穴付きボルトに変更されているのです。
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今までは普通のプラスドライバーで取れたのに!
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そうなんですよ。六角レンチ(六角棒レンチ)を持っていなかったから、まず買ってきましょう~っていう話になるんです。
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僕は板ラチェを組み合わせて回しましたが、後ろに空間もないので、ネジが出てくると当たってしまいます。
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なのでこの場面は、もっとシンプルなL型六角レンチを使うのがいいでしょうね。
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外れたネジのアタマを見る限りでは、六角ボルトを外す工具でも対応できそうですが……
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僕もボックスレンチでもいけるかなと思ったんですが、後ろに空間がないので無理だと思います。
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あ、そうか。ネジ上空のスペースがほとんどない。
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コラムカバーの下側にも同じネジが使われていて、こちらは手前の空間はありますが……
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しかし、ネジがくぼみの奥まったところにあるので、ボックスレンチだと樹脂部に干渉してしまうと思います。
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やっぱり六角棒レンチが必要、ってことですね。
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3本のネジさえ外れてしまえば、あとは今までと同じで、ハンドルコラムカバーを左右から押し込むようにしてツメを外して……
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下に引き下げれば、外れます。
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この過程でコラムカバーがステアリング側と擦れるので、傷つき防止の養生テープを貼っておきましょう。
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つまり、違うのはネジの外し方のところだけなんだ。
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今まではどの車種でも普通のプラスドライバーで外せていただけに、困惑しますね。
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なんでこんな方式に変更したんだろう…?
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僕は「トヨタさんからのメッセージ」をひしひしと感じました。
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ほう……。
どんなメッセージ? -
外すなよ……と。
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あー、そうですか。
ホントかよ。 -
急に、今までのやり方ではハンドルコラムバカーが外せなくなったので、困る人もいっぱい出てくるだろうな~と思って、ここで話題にしたわけです。
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まあ、とはいえ、ほとんどの人はハンドルコラムカバーの外し方なんて関心ないだろうから、たいして影響は……
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なに言ってるんですか!
これは大問題なんですよ。 -
なんですって!?
……どのへんが? -
デンクルの製品は「ステアリングスイッチハザード」にしても「ステアリングスイッチホーン」にしても、このハンドルコラムカバー内のカプラーに割り込む製品です。
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ハンドルコラムカバーの外し方が分からないと、取り付けできないんですよ。
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あ〜。それでムキになっていたのか……。
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今後のトヨタ車がどうなるかは分かりませんが……この点は注視していきたいと思います。
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なるほど。地味ネタ好きにはこういうのが受けるかも……デンクル岡本研究員の超絶プチニュースでしたぁ~。
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デンクル公式サイトの60系プリウス・プリウスPHV専用ページ参照。
>>> 次回に続く
DIY
Laboアドバイザー:岡本 亮
「カプラーオンで簡単に取り付けできる」をテーマにした電装品を開発するDENKUL(デンクル)代表。車の電装、プログラミングの双方に長けている。工具大好き。●DENKUL(デンクル) http://denkul.jp/
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