DIYのマメ知識
ドライブレコーダー取り付けで「配線を隠す」テクニック
ドラレコ取り付けを検討中の人にオススメ。ドライブレコーダーの配線を隠して取り付けられる、便利なアイテム&テクニックを紹介。なお、ドラレコの付け方そのものは、「ドライブレコーダー取り付け方法。配線を隠すプロの付け方」参照。
見えない場所から電源を取る
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ドライブレコーダーの取り付けって、普通には説明書の通りに付ければいいんですよね?
●レポーター:イルミちゃん
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そうなんですけど、本当に普通にやったら、シガーソケットから電源を取るので…配線が丸見えになりますよ?
●アドバイザー:エーモン ジュニア研究員
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う〜ん。そっか。
ドレスアップカー的にはイマイチですね。 -
ところが、ちょっとした工夫でドライブレコーダー取り付けの完成度を上げられますよ〜という話です。
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DIY取り付けでも、完成度は上げたいです。それは、どのような方法で?
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まずドライブレコーダー付属の電源ケーブルは使いつつ、シガーソケットから電源を取るのはやめます。
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それってまさかドラレコ付属の電源ケーブルを切断する気ですか?
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いや、そういうことをすると動作に支障が出たりするので、あくまでも製品付属の電源ケーブルをそのまま使うのがポイント。
>>>使用アイテム
電源ソケット(ITEM NO.1548)
「電源ソケット 1548」はドライブレコーダー取り付け用途にピッタリ。このソケットを中継して、シガーソケットではない場所からドラレコ用の電源が取り出せる。
(※追記)新しく出た後継モデルは、【Amazon.co.jp 限定】エーモン 電源ソケット プラグロックタイプ(1541)
これはシガーソケット形状になっているのでドライブレコーダーの電源ケーブルを受け取れるんです
こんな風につなげる
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なんでわざわざ別のソケットにつなぐんですか?
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このソケットの反対側は普通の配線コードになっています。その先に端子を付けて、別の場所からACC電源とアースを取ればいいわけですよ。
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なるほど! シガーソケットにつなぐ必要がなくなって、配線を隠せるんだ。
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そういうことです。
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ACC電源はどこから取ればいいんですか?
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LEDと同じで、ヒューズボックスから取り出すのが定石です。が、それこそシガーソケットにつながっている裏側の配線などからもACC電源は取れますので、そのあたりは好みでよいと思います。
ヒューズから電源を取る場合の流れ
電源ソケットのマイナス線にクワ型端子をつけ、プラス線の先にはギボシ端子を付けてヒューズ電源をつないでいる。
振動によるプラグ抜けには注意が必要
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エーモンにはソケット関連アイテムが他にもいろいろあるのに、「電源ソケット」(ITEM NO.1548)が出てきたのには理由があるんですか?
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ドラレコの取り付けに使う場合は「ロック機構が付いているタイプ」がオススメなんです。裏側に隠すので、気づかないうちにゆるんで抜けたりするのを防止するためです。
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なるほど。隠す以上は、慎重にやっておく必要がありますね。
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まれにドラレコの電源ケーブルが規格よりも細めの場合があるので、普通のメス型ソケットにつなぐだけだと抜けたりすることがあります。ロック機構がないならビニールテープでぐるぐる巻きにするなど対策を取りましょう。
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だからロック機構付きがイチオシなのかー。
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ただ、「電源ソケット」(ITEM NO.1548)は配線コードが切りっぱなしになっているので、自分でギボシ端子を付ける必要があります。
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ギボシ端子オスを付けて、ヒューズ電源とつなぐんですよね。
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そうなんですけど、それが面倒くさいという人は「最初から端子が付いているタイプ」もあります。それが「プラグロック電源ソケット」(ITEM NO.2309)です。
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例のロック機構も付いていて、端子まで付いているタイプってことですか。
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そうです。マイナス線にはクワ型端子が付いていて、プラス線にはギボシ端子オスと、さらにその先にメス端子も付いています。
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このメス端子はなんのため? ヒューズ電源とつなぐならオス端子だけでいいのに。
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これは何か別のアイテムの電源用として使うことが可能です。
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なるほど〜。そういうことか〜。
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デッキを交換している人なら、社外オーディオハーネスからACC電源のメス端子が出ていたりする場合もあるので、そういうところから取り出すこともできます。
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エーモンはホントに細かいアイテムがいろいろありますね〜。
>>>使用アイテム
プラグロック電源ソケット
(ITEM NO.2309)
ロック機構付きで振動によるプラグ防止を脱落するメス型ソケット。社外オーディオハーネスから電源を取り出す場合には、「プラグロック電源ソケット 2309」が使いやすいかも。
途中の配線はピラー内部に押し込んで隠す
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電源取り出し部分の配線を隠せたら、次は上に向かう配線の処理ですね。
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一番いいのはピラー内張りを外して中を通す方法。純正配線に沿わせるようにして、固定するのがベストですね。ただし……
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……なにか問題でも?
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内張りを外したりしたことがない人でも、ドライブレコーダーぐらいなら付けようって思う人がいっぱいいるんです。僕の知り合いとかでも多い。
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フムフム。ドラレコは一般的に流行ってますからね。
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でもAピラーの内張りって、特にミニバン系などは長いし前方側が尖っていたりするので、外れた勢いでフロントガラスにあてて傷付けたりしがちなんです。
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うーん、それって私がやりそう……。
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だから内張りは外さずに、ウェザーストリッパー(防水用ゴムモールみたいなの)だけ外す。すると隙間が見えるので、そこから配線を押し込むという手法でも手軽に配線は隠せますよ-。
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時にスパルタンな加工もいとわない『ジュニア流』からすると……手抜きっぽくもありますが…?
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……実は今乗っている愛車、Aピラーが固くて外れなかったんで、この方法でやりました。
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内張りはがしを作っているメーカーの広報マンとは思えない技ですね。
本体を貼り付ける前に脱脂する
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最後に配線隠しとは関係ないですが注意点をひとつ。本体を両面テープで固定する前に、貼り付け面の汚れや油分を除去しましょう。
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貼るだけだと剥がれるのは、貼りモノの常識ですもんねー。
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パーツクリーナーやシリコンオフを持っていないなら、今回のような「ちょっとした時の脱脂用」としてエーモンの「両面テープ前処理剤」が便利ですよ。
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エーモンはホント、小回りが効いてるな。
>>>使用アイテム
両面テープ前処理剤(ITEM NO.1700)
装着面の油分を取り除くことで、両面テープ固定を剥がれにくくする。両面テープ固定は、脱脂をサボるとあとから必ず剥がれてしまう。「両面テープ前処理剤 1700」
DIY Laboアドバイザー:ジュニア
カーDIY用品・エーモン広報担当。自身もクルマいじりが好きなので、アドバイスもユーザー目線で実践的。単なる製品紹介的な枠に収まらず、メーカー広報と言うより「DIYの広報マン」と言ったほうがいいかも知れない。エーモンのアウトロー的存在。
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