車を便利にする電装DIY

外部入力アダプター・HVXT01とTVキットを併用するときの注意点

外部入力のないトヨタのメーカーオプションナビ（SDナビ＋JBL）に外部入力を作るHVX01とTVキットを両方取り付けるなら、配線の順番がポイント。この通りにやると、圧倒的に使い勝手がいい。

純正のTV・DVD・外部入力映像を、TVキットで一括コントロールする方法がある

以前に、30アルファードのメーカーオプションナビ（SDナビ＋JBL）でも、外部入力を設けることができるHVXT01を紹介しましたが……

●レポーター：イルミちゃん

HVXT01（外部入力を作る）とTVキット（走行中に映像を観られるようにする）を併用するときの注意点を、補足したいと思います。

●アドバイザー：ビートソニックワタナベ研究員
両者は役割が違いますね。
HVXT01は、ナビに外部入力の映像を入れられるようにするもので、TVキット（TVキャンセラ―）の機能はありません。
ふむ。……しかしDIYで取り付ける人は、HVX本体に車速信号を取らなければ、走行中にも映ってしまいます。

※ステアリングスイッチ操作で、オンオフ制御できるビートソニック STN7028。TVキットの適合モデルは車種によって異なるが、30アルファード╱ヴェルファイアであればSTN7028はオススメ。

では、逆の順番で取り付けたらどうなるの？
純正デッキに対して「先にTVキットをつなげ」→「そのあとHVX本体をつなげる」順序だと、車両側から流れてきた車速信号を、TVキットより先にHVX本体が検知することになります。
フムフム。
そうすると、TVコントローラーのオンオフに関係なく、常に車速信号がHVXT01に流れてしまうため、外部入力の映像が映らなくなります。

※HVX本体は、車速信号を検知して、走行中は映像を出力しないようになっている。

……え～っと、だけどHVXT01に関しては、前に暴いた通り、車速信号を拾わなければいいんでしょ？
そうなりますよね。ただそのやり方だと、「TVキットをオフにして走行中に映像が観られないようにする」という選択を取ったときに、外部入力の映像はそのまま映ってしまうわけです。
そういうことか…。純正ソースの動作と差異が生じてしまう。
せっかくHVXT01（外部入力アダプター）とTVキットの両方を付けるのであれば、純正TV・DVD・外部入力の映像が、すべてTVキットによって制御できたほうがいいですよね。
それはもちろん、そうだ。
この取り付け方法をする前提であれば、HVXの車速信号線もしっかりつないでおきましょう。

DIY Laboアドバイザー：渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000