車を便利にする電装DIY

JBLプレミアムサウンド付き・30アルファードでミラーリングするのに必要なモノ（iPhoneの場合）

アルファードの「JBLプレミアムサウンドシステム」付き車×iPhoneの組み合わせでのミラーリングに、必要なアイテムを解説。まずは外部入力を作るための「HVXT01」だが、それだけではミラーリングは出来ない。他には何が必要なのか？

HVXT01だけではiPhoneミラーリングは実現できない

「HVXT01の取り付け方法」の補足情報です。

●レポーター：イルミちゃん
外部入力の作り方は前回までの解説の通りですが、今回は実際にSDナビ＋JBLプレミアムサウンドシステム付き車（アルファード・ヴェルファイア）において、iPhoneでミラーリングするために必要なモノを、整理しておきたいと思います。

●アドバイザー：ビートソニックワタナベ研究員
ミラーリングは、HVXT01だけで実現できるわけじゃないよ、ということね。

「ライトニング・デジタルAVアダプター」を経由することで、iPhoneからHDMIで映像＆音声を出力できます。
それによって、はじめてiPhoneとHVX本体がつなげられるんだ。
ここで、もうひとつ必要になるアップル純正品が、「Lightning - USBケーブル」です。これを使うとUSBオスになるので、HVX側のUSB延長ケーブル（メス側）とつながります。

iPhone（ミラーリング）の接続図

それから「オス・オスのHDMIケーブル」が必要です。
HDMI延長ケーブルは、HVXT01に付属しているんじゃなかったっけ？
付属ケーブルは、HDMIの入力口（メス）をそのまま延長するためのものなので、HVX本体にオスがささって、手の届くところまで持ってくるHDMIはメスになるのです。
フムフム。
しかし、デジタルAVアダプター側のHDMIもメスなので……
メスとメスだから、つなげない。
ですから、間に市販のオス・オスのHDMIケーブルが必要になります。ビートソニックでいうと「HDC2A」がこれに該当する製品です。

ビートソニック・HDC2A

なお、これとは逆の話で、iPhoneではなくAmazon Fire TV Stickをつなげる場合は、Fire TV Stick側のHDMIとUSBがどちらもオスですから、HVXT01の付属ケーブルにそのまま挿せます。

Amazon Fire TV Stickの接続図

写真は旧モデル。※現行モデルの最新情報は、AmazonのFire TV Stick 4K Max参照。

それから、これは必須アイテムではありませんが、配線周りをスッキリさせる目的で、車のスペアスイッチホール（空きスイッチパネル）にHDMIとUSBの口を増設する手があります。
ふむ。
それはよさそう。
その場合は、「USB10」というアイテムを併用します。

ビートソニック・USB10

使い方は、HVX本体にそのまま接続します。
ほう。
付属の延長ケーブルは使わなくていいの？
USB10のケーブルの長さは1.9メートルあるので、HVXの付属ケーブルは使わなくても届くと思いますよ。
なるほど。
ただ、アルファードでは、空いているスイッチホール（スイッチパネル）が、ステアリングの左下あたりにしかありません。
USB10を増設できる場所が限られているってことね。
そうなんです。それよりは助手席側グローブボックスなどにHDMIの外部入力があったほうがいい、という人は、USB10は必要ありません。
……ということで、HVXT01関連アイテムを紹介してきました。必要なモノは、HVXT01購入時にいっしょに揃えましょう。外部入力だけ設けても、ミラーリングはできませんからね。

DIY Laboアドバイザー：渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000