古い車のメンテナンス
オルタネーター(ダイナモ)が故障したら症状で気づけるか?
オルタネーター(ダイナモ)の故障は、いきなりやってくるパターンが多い。オルタネーターとは発電機なので、壊れると走行不能になってしまう。そんな重要部品であるだけに、オルタネーターが壊れる前の症状を知っておきたいところだが……。
オルタネーターとダイナモは同じもの?
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DIYラボではバッテリーの話題はけっこう多いのですが、意外と言及してこなかったのがオルタネーター(発電機)です。
●レポーター:イルミちゃん
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バッテリーは電気を蓄えておくだけで、発電しているのはダイナモですから、とても重要な部品ですけどね。
●アドバイザー:シャルマン 岡田研究員
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あの~。
前から疑問に思っていたんですけど…… -
なんでしょう?
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中古車屋さんは「ダイナモ」と呼ぶ人が多いけど、電装屋の人は「オルタネーター」って呼びますよね。あれ、なんでだ?
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……まあ、正式に言えば、今の車の発電機はオルタネーターですよ。交流で発電して整流するタイプの発電機です。
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車にダイナモが使われていたのは、昔の車の話です。
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では、その名残りで「ダイナモ」という呼び方が残っているのか。
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車の発電機をオルタネーターと呼ぶ人もいれば、ダイナモと呼ぶ人もいて、どちらかといえばまだダイナモと呼ぶ人のほうが多い気がしますね。ダイナモが、より浸透しているイメージ。
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なるほどね。
スッキリしたところで、本題はここからです。
現代の車の発電機はオルタネーター
✔ 正式にはオルタネーター(交流発電機)とダイナモ(直流発電機)は別モノだが、「ダイナモ」は発電機の総称としても使われていて、車業界のダイナモは後者のニュアンス。
✔ 車業界におけるオルタネーターとダイナモは、実質的に同じモノ(発電機)を指している言葉だ。
オルタネーター(ダイナモ)が故障するとどうなるの? 走行は…
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オルタネーター(ダイナモ)って、故障するとどうなるんでしょうか?
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発電機が壊れますから、発電できなくなります。
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ということは、どういうこと?
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どうもこうも、走行できなくなります。止まってもライトも点灯できないし、窓も開かなくなります(※クルクルウインドウは除く)
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た、大変な事態なのでは???
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ええ。
オルタネーターが壊れたら大変ですよ。 -
走行中に壊れたらどうなるんだろう?
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しばらくはバッテリーにチャージされている分の電気で、電気系統を動かせますが、それがゼロになったら走行不能です。
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ムムム。
……壊れる前に察知しなくては! -
う~ん、今の車だと、それもけっこう難しい話かもしれません。
オルタネーター(ダイナモ)故障時の症状
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そもそも、オルタネーター(ダイナモ)の故障って、どうやって気づけるんでしょうか?
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オルタネーターの故障パターンがいくつかありますから、それによるかと。
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壊れ方の問題か……。
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まずは、「発電しなくなる」パターンが多いと思いますが、逆に「過剰に発電してしまう」ケースもありますので。
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逆もあるんだ。
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そうなんです。バッテリーが過充電になるから、危ないですよね。……ただし、今の車ではこのトラブルは少ないと思います。
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古い車に乗っている人ならどっちもあり得ると?
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世代でいうと、32シーマなどを中古車で売っていた時代には、そういう壊れ方もときどき見かけました。バッテリーがパンパンに膨らんだりとか。
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こ、恐すぎる。
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今は、ICレギュレーターなどの出力をならす部品の性能もいいので、過充電になる心配は少ないと思います。
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でも、だからといってオルタネーター故障がなくなってはいないんですよね?
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そうですね。結果的に、壊れる場合は、いきなり壊れて、発電しなくなるパターンが多いと思います。
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何か予兆はないのでしょうか?
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ちゃんとバッテリーに充電されなくなってくると、バッテリーの警告灯が付いて、わかる場合もありますが……
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でも毎回、警告灯が出るわけでもない。
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エアコンとライトを付けて走っていて、さらに窓やオーディオを動かしたら、ライトが一瞬、暗くなったり、などという症状でわかる場合もありますが……
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それは、明らかに電気が不足している感じだ。
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なんか怪しいな、と思う症状があったら、バッテリーの電圧を測ってみる手もあります。
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通常だと、エンジン始動時は14V台まで上がるのに、12.5Vくらいにしか上がらない……そんなレベルになっていたら、オルタネーターが怪しい。
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発電量が減ってきていれば、気づくかも。
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ただ、基本的にはオルタネーターの異常には気づけずに、壊れるところまでいってしまうことが多いと思います。
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う~ん。だったら、壊れる前に交換すべきということになりませんかね?
✔ 具体的なやり方は、「リアルなバッテリー電圧の測り方」参照。。
DIY Laboアドバイザー:岡田 健
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