DIYイルミネーション
LEDネオンサインボード
(光る文字の看板)
の作り方
LEDで
光る看板
LEDネオン文字
明るく目立って
商売繁盛
DIY向けのLEDネオンチューブを使った、LEDネオンサイン=文字が光る看板の作り方。ちまちました根気のいる作業にはなるが、難易度は高くないし、街で見かけるようなLEDネオン文字を安く作れる。
LEDネオンサインボードの土台を用意
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ひぃー。
●DIYラボ別館:所長
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と、とりあえず開けるしかないか。
●DIYラボ別館:ユキマちゃん
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その前に、エルパラ・平川研究員がここにいるのはマズイぞ……って、あれ?
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いつの間にか姿を消している。
さすがね。
ねぇ。
ちょっといいかしら?
DIYラボ本館:イルミちゃん
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こっ…これはこれは、そっそそ……総務課のイルミちゃん。
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?
こんにちは……。 -
所長は黙っててよ。……こんなところまで、はるばるなんの用?
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……また何か、やらかそうとしてるの?
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まだ何もやってない!
アンタがジャマするから。 -
まだ?
私、なんかジャマした? -
(墓穴を掘ってるじゃないか。ドジドジ)
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……。
(しまった) -
それより、今ちょっと出られる?
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ほう……
いきなり連行する気? -
わ、私はどうなるのでしょうか?
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ああ。
所長は大丈夫ですよ! -
わー、そうですよねー! 分かって頂けると思っていましたが……。今回の件につきましては私は何も……
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ちょっと、ちょっと……。
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恒例の、DIYラボ・年末スペシャルの打ち合わせをしたいんで、ちょっとユキマちゃんをお借りしようと思って。
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あん?
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年末スペシャル?
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あ! あ~~~そっちね!
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私ね、いい企画を考えたんだけど、それで……
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今は無理ね。
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どうせ年内は、もう別館は活動しないんでしょう? この間「飾り熊手」を光らせて、すっかり手じまいモードだったし。
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ふふふ。
ところがどっこい…… -
どっこい?
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な、なんでもないわよ。大掃除が終わったらそっちに行くから、待ってなさいよ!
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じゃあ、あとで本館の会議室に来てよね。
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ふー。
なんとかうまくかわせたようね。 -
うまく……っていうか、ボロ出しまくりじゃないか。聞いてられんよ、まったく。
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自分だって可愛い部下を切り捨てて、身の保身に走ろうとしたクセに!
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あれは演技に決まっとるだろ。2人とも捕まったら企画が進まないじゃないか。
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まあまあ、ケンカしないで。今回は2人ともいい仕事をしてくれましたよ。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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あ。
戻ってきた。 -
アンタ、いったいどこに逃げてたのよ?
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裏道からいったん本館の倉庫に戻って、コレを取ってきたんだ。イルミちゃんがこっちに来ている隙に。
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考えてみると、ネオンサインボードを作ろうとしているのに、土台のボードを忘れていたのを思い出して。
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これは何の板ですか?
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「発泡PPシート」っていう名称ですね。これはエルパラでは売っていないので、市販品ですが。
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吊り下げ看板などに……って書いてあるね。
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今回は450ミリ×900ミリサイズを用意しました。
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看板用のネオンサインボードだから大きいのがいるんだ。
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サイズ的にこっそり持ち出すのは無理あると思ったけど、3人がこっちで押し問答しているおかげで、楽勝だったよ。
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ピンチをチャンスに変えるとは……さすが私の一番弟子ね。
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…はいはい。
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なるほど。こういうボードに、LEDネオンチューブを曲げながら固定して作るのか。
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よーし、今度こそ取りかかろう!
LEDネオンサインの作り方。まずはボードの仕込み
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まずは、型紙を用意します。
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ちょ、ちょっと待った! こんなふうに上手く文字を描くこと自体が難しいと思うんだが?
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これは書いたわけじゃないんですよ。フリーフォントなどにもネオン文字の書体はあるから、そういうのを利用して、プリントアウト後に貼り合わせただけなんです。
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なるほどね。ネオン文字用のフォントがあるのか。
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例えばこういうやつね。
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それはやめてぇ~!!
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まあ、ここまでは各自が自由に書体と文字を決めるとして……ここからがネオンサインボードの作り方ね。
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次に、さきほどの発泡PPシートのようなボードに、型紙を置きます。
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今回はこのように切り出しました。
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型紙の文字に合わせて、ホルダーの位置を決めます。
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ホルダーって、1文字に対してこんなに使うんだ。
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そのへんはまあ文字の形によるけど、こうすればシンプルなホルダーでも文字の形はできる。
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なるほどね。確かに数があれば、レールホルダーがなくてもできそうだ。
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マーキングできたら、いったんホルダーをよけて、先の尖った工具でPP発泡シートに穴を開けます。
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ポイントはホルダー位置決めの段階で、LEDネオンチューブ配線の「通し穴」を、どこにするかも考えておくこと。
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配線はこの穴を通して、ボードの裏側に出すんだね。ナルホド。
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その位置には、ホルダーがカブらないようにする。
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これを繰り返して全ての文字のマーキングができたら、型紙を外します。
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そして今度は、ボードに直接ホルダーを付け直せばいいんだね~。
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そうですね。1個のホルダーに対して2箇所、M2.1タッピングビスで固定します。
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これ、けっこう時間のかかる作業だね。今回だと164本のネジ留め……。
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終わったら呼んでね。果報は寝て待て……と。
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……。
ヘボン式で「SHOCHO」(所長)
型紙を合わせ、適切なサイズにボードを切る
発泡PPシートはカッターでも切れる。カッターマットの上で作業しよう。
ホルダーの位置を決めたら、ネジ留め用の穴にペンをさして、型紙にマーキング(↑)
配線通し穴は、実際の配線が通せるサイズまで、広げておく。
つまり、ホルダー数の2倍のM2.1タッピングビスがいる。
ちま ちま ちま……
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……ふぅ。
できたぞ。 -
LEDネオンチューブを固定する準備ができたんだ~。お疲れさま〜。
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そうなんですけど、型紙はまだ捨てないように。
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……さあ、本当にこれで、LEDが文字の形に曲がるのか?