通好みの電装カスタム
予約ロックキット・バックドア用の取り付け方法(後編)
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予約ロックキット・バックドア用の取り付けを実践ルポ。取り出す配線は全部で5本。その内の4本はバックドア制御コンピューター付近で片がつくので、非常に作業効率のよい電装DIYと言える。
バックドア制御コンピューター付近で、5本中4本の配線が取れる
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「予約ロックキット・バックドア用の取り付け方法╱配線の種類は?」の続きです。
●レポーター:イルミちゃん
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ここでは20ヴェルファイアを例に、実際の取り付け方法を紹介します。
●アドバイザー:CEP 服部研究員
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アルファードやヴェルファイアは、室内側にバックドアの制御コンピューターがあるという話でしたね。
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そうですね。まず、ラゲッジの左側のカバー(↓)を外します。
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上のほうを覗き込むと、バックドアの制御コンピューター(黒い箱)が見えますが……
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そこにつながっているカプラーを抜いて、以下の3本の線が取れます。
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バックドアクローズスイッチ線はカットして、双方に予約ロックキットの配線をつなぎます。
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配線をカットして双方につなぐ場面は、接続コネクターを使っています。
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そして、近くにある別のカプラーにドア開閉検知線が通っています。これも切断してから、双方に配線をつなぎます(コネクター側に青をつなぐ)。
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なお、配線の位置は、コムエンタープライズの予約ロックキット(パワーバックドア用)の詳細ページから調べられるので、検電テスターで探さなくてもOK。
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ここまでで、ほとんどの配線作業はできてしまったことになります。
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前ページの解説で出てきた配線は、5種類でしたね。
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残るはあと1本、バックドアアウターロックスイッチ線だけです。
✔ スイッチ側に茶色、コンピューター側には白をつなぐ。このあたりは説明書に詳しく記載があるので、その通りにつなぐだけだ。
✔ 使い方は、「接続コネクターが便利過ぎて、ギボシ端子の立場はどうなるのか?」参照。
✔ コネクター側に青、反対側に緑をつなぐ。
ラゲッジ後部での配線作業を終えた状態
運転席キックパネル内での配線作業
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ここ(↑)は、手作業で引っ張って外せます。
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バックドアアウターロックスイッチ線は、純正配線が細線なので、細線用のエレクトロタップで合流させます。
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エレクトロタップの選び方・使い方は、下記記事で復習できます。
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あとは、ここで取り出した線を、後部に取り回ししていくので、後席ドアのステップも外して……
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この中に隠して、配線を後ろまで持っていきます。
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これで前ページで紹介した、5本が全部取れたことになります。
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というわけで、意外とすぐできる(?)バックドアへの予約ロック後付けでした〜。
バックドアアウターロックスイッチ線は、20アルファード╱ヴェルファイアの場合、助手席側キックパネル内で取れます
キックパネルを外して……
ネジを1本取る車種が多い。
助手席ステップを外す
配線の位置情報は、コムエンタープライズの予約ロックキット(パワーバックドア用)の詳細ページから調べられる。
DIY Laboアドバイザー:服部有亨
キーレス、オートライトをはじめとする車の電装カスタマイズで有名なコムエンタープライズ(CEP)で製品開発を担当。車の電装、プログラミングの双方に長けている。配線図大好き。●コムエンタープライズ TEL 079-230-2323 住所:兵庫県姫路市大津区天神町2-78
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