LEDテールランプのブレーキ4灯化
最新トヨタ車の内張り外し方法を学びながら、ハリアー後期のブレーキ全灯化を目指す
ハリアーのテールランプのブレーキ全灯化を実践。ここで取り付ける〈ブレーキプラスキット〉はカプラーオンで、内張りさえ外せれば付けるのは簡単。なお最近のトヨタ車の内張りの外し方は似かよっており、他車種でも参考になる。
カプラーオンだから簡単とは言っても、内張りが外せなければ手は出せない
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今日は、具体的に60ハリアー後期のブレーキ全灯化方法を解説していきます。
●レポーター:イルミちゃん
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デンクルのブレーキプラスキットは、取り付け自体はカプラーオンでカンタン。しかし、その前に内張りを外さないといけません。
●アドバイザー:DENKUL 岡本研究員
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どこの内張りをバラすかというと……?
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まずはバックドア(リアハッチ)の内張り外しですね。
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それから、ハリアーの場合は、バックドアより外側部分のテールランプ裏側のカプラーにもアクセスするので、フェンダー側テール裏の内張りも外します。
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なお、今回は60ハリアー後期がモデルですが、最近のトヨタ車の内張り外しは、どれも似たようなものです。
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せっかくですから、最新トヨタ車の内張り分解方法を学んでおきましょう。
✔ ひとくちメモ
一般的なウインカー球の交換などが目的ならば、テールランプ自体を外すところ。今回はもっと奥のカプラーへの割り込みが目的なので、テールランプは外さずに、室内側の内張りを外す必要がある。ハリアーのバックドア内張り外し方法
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バックドア(リアハッチ)を開いた状態で、一番奥にある横長のパネルを外します。
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一番最初だけ内張りはがしを使いますが、これは指を入れる隙間がないため。最初のきっかけ作りです。
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つまりちょっと浮かせるだけ。
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指が入るようになったら、そこから先は手作業で引っ張ったほうがいいです。
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奥のパネルが外れたら、次は横の柱のパネルを外します。すでに奥が外れているので、ここは工具を使わなくても、手を入れる隙間があります。
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手でできるところは手でやるのが、内張りに傷を付けないコツですね。
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次はバックドアの取っ手を外します。ココはどの車種でもだいたい内張りに噛んでいるので、先に外す必要があるのです。
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ところでこの取っ手、外すのはカンタンなんですが、付ける時は逆向きに付けないように注意してくださいね。
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え!?
逆向きでも付いてしまうの? -
そうなんですよ。
普通に付いてしまうし…… -
付けてしまえば、見た目も自然です(↓)
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ホントだ。
見た目には、どっちでもいいように見えますね。 -
ところが逆向きだと指が入る角度が不自然になるので、引っかかりがなくなってメッチャ閉めにくい。
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まさかとは思いますが、このまま気づかない人がいたら不幸だなぁ。
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逆向きでも付いてしまうので、注意しましょう。まあ、気づくとは思うんですけど、念のため。
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本題に戻って、いよいよバックドアの大きな内張りを外しにかかります。
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最後のパネルは、樹脂と生地の部分が一体となっていて、大きい内張りをまとめて外します。ピンの差し込み固定なので下に引っ張る。
引っ張ってピン固定を抜く
正しい向き
逆向き
すべるよ〜
ツルン
バックドア側テールランプ裏のカプラーへ割り込み
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バックドア内張りが外れたら、テールランプの裏にあるこのカプラー(↓)に、ブレーキプラスキットのカプラーを割り込ませます。
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ツメでロックがかかっているので、押し込んでツメの引っかかりを解除しつつ、引き抜きます。
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抜けたら、ブレーキプラスキットのカプラーをつなぎ直します。
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そして、抜いた純正カプラーを、ブレーキプラスキットの反対側につなぎます。
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これで、純正カプラーの間に、ブレーキプラスキットのカプラーが割り込んだ格好となります。
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反対側のテールランプ裏でも、同じ作業を繰り返します。
純正カプラーを抜く
フェンダー側テールランプ裏の内張り外し方法
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次は車体外側(フェンダー側)のテールランプ裏の内張りを外します。そのためにはまず、ラゲッジルーム底面のカバーを外します。
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このへんは載っかっているだけなので、すぐ取れますよ。
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ラゲッジの床下にある収納のボックスは、ピンを下向きに差して固定されているので、上方向に持ち上げることで取れます。
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後部のパネルを外すときは、上方向に引っ張ってピンを抜きます。長さがあるので、片側だけを極端に浮かさないように注意しましょう。
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底まわりの部品が全部外れたら、次は側面の内張りを外します。ここにはラゲッジのネットフック(※積荷ネット用)が付いているので、先に外しておきますよ。
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回転させたあと、そのまま引っ張って抜きます。
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ただ引っ張るだけでは抜けませんよ〜。
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下側にも金属のフック(デッキフック)が付いているので、10ミリのソケットレンチで外します。
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これで、ようやくテールランプ裏の内張りが外せます。
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すると、その裏にテールランプの配線カプラーがあるのが見えます。
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このカプラー、指で押す爪が反対側にいるので押しにくいんですが、なんとか頑張って抜きます。
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純正のカプラーが抜けたら、あとはブレーキプラスキットのカプラーを割り込ませるだけですね。
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同じことを、反対側のテールランプ裏でもやれば取り付け完了です。
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デンクルのブレーキプラスキットを使えば、配線を切ったり加工したりすることなく……
側面のカバーも外す
根元にあるツメを押しながら…
回転させるのがポイント
そして内張りピンを外す
下側しか光らない純正ブレーキが…
スモールランプ部まで含めて全点灯する
DIY Laboアドバイザー:岡本 亮
「カプラーオンで簡単に取り付けできる」をテーマにした電装品を開発するDENKUL(デンクル)代表。車の電装、プログラミングの双方に長けている。工具大好き。●DENKUL(デンクル) http://denkul.jp/
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