ステッカー・デカールの貼り方

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車のサイドデカールの貼り方╱キレイに貼るコツ③

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サイドデカールの貼り方連載╱第3回。ステッカー類を貼る前にはシリコンオフでの脱脂が基本だが、サイドデカールの場合は基本どおりではない面もある。また貼るときに使う石けん水には、失敗確率を減らす作用あり。どういうことか、実際の作業を見ながら解説する。

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  「車のサイドデカールの貼り方╱キレイに貼るコツ②」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  位置決めできたので、今回はいよいよサイドデカールの貼り方のコツです。

  ●アドバイザー：ほんだ塗装 本多研究員

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  こういうの苦手なんですよねー。プレッシャーに弱いから。

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  そういう人にピッタリの貼り方です。

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  ほお。

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  その前にまずサイドデカール貼り付け面を拭いて、ホコリなどを除いておきましょう。

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  これは、シリコンオフで脱脂しているんですよね？


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  いや、僕の場合は、シリコンオフは使わないです。

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  あれ？ ステッカー類を貼る時の脱脂は、基本ではないの？？？

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  そう言うけど、塗装屋の立場から言うと、ボディの塗装面にシリコンオフを付けるのはあんまり良くないです。

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  ムムム……。
  それってどういう心配があるの？

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  塗装面が曇るなど、そういう影響が出る可能性がありますので。

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  それは困る。サイドデカール以上に塗装は大切だ。

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  文字やロゴが載る部分だけを脱脂するならともかく、サイドデカール周辺をなんとなく全体的にシリコンオフで拭くのはちょっと止めたほうがいいかと。

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  文字の形に脱脂なんて無理です…。

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  ですよね。だから僕の貼り方は、事前に洗車してキレイにしておいて、貼る直前はホコリを取る程度にとどめているんです。

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  なるほど。

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  車のサイドデカールを貼るときにおすすめなのが、石けん水を使った貼り方です。

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  そういえば連載スタート時、必要なアイテムで石けん水を挙げていましたね。

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  用意した石けん水を、ボディの貼り付け場所にバシャバシャ吹き付けます。


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  それからサイドデカールの台紙を剥がして……


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  台紙を剥がしながら、サイドデカールの粘着面にも石けん水をタップリ吹き付けます。


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  石けん水をかけるとどうなるのでしょうか？

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  「あーシマッタ！　もうちょっと上だった！」

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  ええッ…!?
  今さらなにを言ってるんですかッ！

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  ……そんなときに、サイドデカールが動かせるのです。融通が利くわけですね。

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  ほう……そういうことか。
  今のはわざとね。

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  ただ、石けん水を間にたっぷり吹いてある状態でないと動きません。

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  だからあんなにバシャバシャかけていたのか。

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  サイドデカールの位置が定まったら、ヘラで水分と空気を押し出していきます。


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  水分を抜くように、外側方向へ押し出していきましょう。

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  フムフム。

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  間の水がなくなってくると、だんだん動かなくなります。

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  なるほど。

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  ちなみに石けん水と言いましたが、食器洗い洗剤を水で薄めたものでもOKです。ただし、食器洗い洗剤の量は、ほんの少しでいいです。

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  少しってどの位ですか？

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  今回使った霧吹き程度の水の量なら、ポチョンポチョンと入れて、振ってみて、ちょっと泡立てば十分です。

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  ポチョンポチョンで良し。

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  食器洗い洗剤の成分が濃すぎるのも塗装面に良くないですから。

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  そうなんだ。

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  例えば原液をかけて放置したら、塗装面にシミができて取れなくなりますよ。そのくらいのダメージはあります。

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  間違っても原液をかけないように…！