LED自作コラム
乾電池を12Vに昇圧させる電池ボックスは、テスト用電源に持っておくと便利
乾電池で車用のLED製品(12V)は光らないが、乾電池を使った昇圧電池ボックスなら、光らせることができる。具体的には単三乾電池3本で、12Vに昇圧(変換)させる。自作したLEDパーツのテスト用電源に、とても便利だ。
12VのLEDテープライトを乾電池で光らせるには?
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LEDテープライトなどの12VのLED製品は、乾電池では光りませんが……
●レポーター:イルミちゃん
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昇圧電池ボックスを使うと、光らせることができます。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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これは最近エルパラで販売開始したものですが、アルカリ単三乾電池3本で、12Vの電源が作れます。
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1.5Vの単三乾電池を3本使って4.5V。それを12Vに変換する、昇圧回路が入っています。
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単三乾電池なら、普通に家にストックしてありそうですね〜。
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出力側は、標準的なDCプラグ(2.1ミリ×5.5ミリ)。LEDテープライトや、コントローラーなどとつなげます。
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車の電源(12V)でなくても、乾電池でLEDテープライトが光りました。
エルパラで販売しているDC12V 昇圧電池ボックス
ミノムシクリップ付きDCジャックと併用するとテスト用電源に
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ただ、電池3本分なんで、そんなに長持ちはしません。
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フムフム。
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だから常時点灯させるような、電源の用途には向いていません。
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そのまま電源として、使うためのものではない?
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そうですね。基本的には、テスト用電源に使う想定のものです。
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自分でLEDパーツを作ったりしたときなどに……
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なるほど。
この合わせ技も便利。 -
なお、こういうときにACアダプターとミノムシクリップを使う手もあります。
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家庭用のコンセントはAC100Vですが……
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AC100VをDC12Vに変換するスイッチングACアダプターを使って、さきほどのミノムシクリップ付きDCジャックを組み合わせればいいのです。
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それなら乾電池と違って、なくなる心配がありませんね。
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ただし、この方法だと、近くにコンセントがないとできません。
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フム。
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その点、昇圧電池ボックスは、必要なときにパッと使える利便性がウリ。だから人気なのですよ。
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確かに1個、持っておくと便利そう。
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いっぽうで、昇圧電池ボックスを使う場合のデメリットは、マックスでも1アンペアまでの出力だということ。
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容量制限か……。
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例えば長いLEDテープライトなどで、1アンペア以上の電流が必要となると、3.8アンペア出力のACアダプターなどを使うことになりますね。
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なるほど。ACアダプターのメリットは、容量の大きいモノまであるところですね。
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そうですね。ただ、一般的なLEDパーツ自作においては、1アンペアの昇圧電池ボックスで十分だと思いますよ。
ミノムシクリップ付きDCジャックコードと組み合わせれば、作ったLEDパーツの試験点灯ができますね
✔ エルパラで販売しているミノムシクリップ付きDCジャックと併用して、試作したシーケンシャルウインカー基板を試験点灯させている。
スイッチングACアダプターでも12V電源は作れる
✔ スイッチングACアダプターの種類についてはエルパラのACアダプターのページ参照。
✔ ACアダプターの容量の選び方は、マージンを取ることが大切。詳しくは「家のコンセント(AC100V)からテープLEDの電源を取るには?」参照。
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