ヘッドライト加工する時は、予備の純正ライトは必要か?
「ヘッドライト加工をするなら、予備のライトを用意しておく」という話がある。それは必ず必要なのか。フル加工ではない、ごくシンプルな加工でもいるものなのか。いろいろ気になる点があるので、プロの加工屋の最新の見解を聞いた。
予備ライトはあると安心
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ヘッドライト加工するときは、予備のライトを用意するべきなのかどうかについて、解説したいと思います。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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自分の車に付いている、現車のライトを加工するのか? それとも中古ライトを用意するべきなのか?
●レポーター:イルミちゃん
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球屋の現状でいうと、ヘッドライトの予備を持たないで加工する人も多いです。
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そうなんだ!
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……ただ、基本的には加工用ライトまたは予備ライトを持っていたほうが、安心感はありますよね。加工メニューにもよりますが。
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シンプルな加工メニューだったとしても?
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例え、基本的には車検に通るだろうと思われる内容だったとしても、検査員の判断でNGとなってしまうケースはあり得ますので。
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なるほどね。
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そのときに、交換できる予備ライトがなかったら困りますよね。
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やはり純正状態のヘッドライトを持っておくほうが安心。
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ましてや本格的なアクリルヘッドライト加工となると、純正を持っていないというのは、いろいろな意味でリスキーですね。
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こういうライト(↑)を作るならば、やはり予備ライトが欲しいってことですね。
現車のライトを外しての加工
予備ライトがないと加工期間中に問題がある
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予備ライトがないと困るのは、加工中にはヘッドライトなしの状態となってしまうことです。
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その点は、DIYでも、球屋のような加工屋さんに頼むとしても同じことですね。
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でも、ヘッドライトを外した状態で、車を長期間保管しておける環境って……なかなか無いと思うんですよ。
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青空駐車場でヘッドライト無し状態は、無理がありますね〜。
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マンションの駐車場でも、無理あるでしょう。
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持ち家で、なおかつガレージまであったら問題ないんですけれど……
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そんな恵まれた環境の人は少ないですよね。
現車ライトと中古ライト、加工するのはどっち?
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『ヘッドライトを単品で買う』というのは、それはそれで敷居が高い気もしますが……どうなんでしょう?
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新しい車はともかく、発売後数年が経過した車種は、中古ライトのタマ数も豊富になっているので、ヘッドライト自体の入手性はいいですよ。
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予備のライトを購入するのはいいとして、その場合は、現車ライトと、中古ライトのどっちを加工するの?
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そこはケースバイケースですが、キレイなほうをベースに加工したいと思う人が多いはずですよね。
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そりゃそうですね。
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光らせると、レンズ面の小傷なども目立ったりします。実際のところ、できるだけキレイなライトをベースにしたほうがいいんです。
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しかし、キレイで程度のいい中古ライトを購入するとなると、それなりに相場も高くなります。
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……ウッ。
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中古ライトの値段は、程度によってかなり差があります。同じ車のライトでもキレイだと10万円するけれど、程度が悪いと2万円……ぐらいの開きが普通にある。
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でも安いのは、傷とか多そうだしなぁ。
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そうなんですが、現車ライトがキレイなのであれば、それを外して加工することで、予備ライトのコストを抑えられます。
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どういうことですか?
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要するに予備として買う中古ライトは、それほどキレイなものでなくてもいいでしょう? 良品を買う必要まではないから安く済みます。
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あーそういうことか。
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ただ、このパターンは、現車ライトを加工するわけだから、まずそっちを外して、加工期間中の予備ライトに付け直す……という手間はかかりますけどね。
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そのへんは、「ヘッドライトの外し方」を見ながら頑張りましょう。
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。アクリルづかいを筆頭に、最先端のライト加工技の探求者。実際にお客さんの10台中9台はアクリル加工をする、というほどのエキスパートだ。派手さよりも「完成度と質感」を重視。デザイン性の高さでも全国屈指。
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