ガレージ関連アイテム
エーモンのリフレクター(反射板)を後付けしても車検には通るの?
車検に通る後付けリフレクター(反射板)の知識。リフレクターの取り付け位置やリフレクターの数には、車検に通るための要件がある。しかしこれはけっこう知らない人が多いので、リフレクターの新作を出したばかりのエーモンに聞いてみた。
車検に通るリフレクター(反射板)の取り付け位置
-
エーモンは2023年にガレージ用品を始めとする安全用品を一新させました。今日はその中で、リフレクター(反射板)に着目します。
●レポーター:イルミちゃん
-
なおエーモンのリフレクターには、ガレージ用のものと車に取り付けるものの2種類あります。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
-
車に取り付けるリフレクターもあるんだ?
-
そうなんですよ。ラインナップが多いのはガレージ用のものですけど、車用のリフレクターも3種類ほどあります。
-
では、車用のリフレクターの方から先にチェックしてみましょう。
-
車体後部に取り付けるリフレクター(反射板)は、以下の2つがあります。
-
リフレクターは、後付けでも車検に通るのでしょうか?
-
もちろん何でもよいわけではありません。エーモンの車用リフレクター(後部反射器の2種類)は「協定規則第3号(後部反射器)認定品」……いわゆる「Eマーク認定品」なので、取り付け要件を満たせば、車検に通ります。
-
Eマーク認定品なのか~。それは安心。
-
ただし、だからといってリフレクターを好き勝手な位置に取り付けはできません。
-
どのように付ければよい……?
-
リフレクターには取り付けの要件がいくつかあります。
-
ふむ。こんなルールがあるのか。
-
もうひとつ重要なルールとしては、リフレクターの数の問題があります。
取り付け位置のルール
リフレクターの数は2個。……ということは増設は不可!?
-
リフレクター(反射板)の数についてですが「自動車に備える後部反射器の個数は、2個でなければならない」と法規で決まっています
-
おや? ならば、純正で絶対にリフレクターが付いていないといけないことになるね。
-
そうなりますね。別体のリフレクターが付いていない車種であっても、テールランプの一部に反射板を備えているため、純正では全ての車に後部反射器がついていますよ。
-
だとしたら、いくらエーモンのリフレクターがEマーク付きでも、増設できないじゃないか。
-
ハイ。その通りでリフレクターの数を増やす「増設」はできません。
-
じゃあ、なんでエーモンは後付けリフレクターを作ったの?
-
エーモンのリフレクターの用途は「壊れたリフレクターを取り外してて交換するとき」や「反射器の無いテールランプやバンパーに交換した際に取り付ける」といった用途を想定したものです。
-
なるほどね。
-
例えばエーモンデモカーのジムニーではこのように取り付けておりますが……
-
これがOKなのは、社外バンパーに交換したことで純正リフレクターがなくなっているから、なのです。
-
そういうことね。
-
あるいはテールランプのスモーク加工時などで反射板がなくなってしまった時に、新たに新設するリフレクターとしても使えます。
-
なんらかの事情で純正リフレクターを失ったとき用の「代わり」になるんだ。
-
他用途としては……ヒッチキャリアなどに取り付けることもできます。
-
あれ?
これはいいの? -
このパターンも問題ありません。
-
でも、もしも純正バンパー&純正テール状態でヒッチキャリアを付けた場合は、増設扱いになってしまうんでないの? 合計4個になるでしょう?
-
ヒッチキャリアは車体の一部ではなく、ルーフキャリアなどと同じいわゆる「指定部品」です。車体とはみなさない為、増設にあたらないのです。
-
ホホー。
そういうことか~。 -
ヒッチキャリアを付けた場合は、後部にリフレクター(反射板)が付いていたほうが安全ですね。実際のところ。
-
いろいろと勉強になりました。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。