ガレージ関連アイテム
エーモン製ガレージミラーの選び方。ポイントはミラーの視認距離
安全に関わるガレージミラーの重要性はわかっていても、どう選べばいいのかは知らない人も多い。そこでガレージミラーメーカーとして長い実績と信頼があるエーモンに、ガレージミラーの正しい選び方を聞く。
エーモンがガレージミラーのラインナップを一新
-
エーモンが今年リニューアルした「ガレージの安心・安全用品」をレポートします。
●レポーター:イルミちゃん
-
ガレージ用品もいろいろありますが、エーモンのガレージ用品の代表格といえば、昔からあるガレージミラーです。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
-
家の車庫の出口に付ける、安全確認用のミラーですね。
-
改めてエーモンのガレージミラーの特長をおさらいしておくと、アクリル製なので耐衝撃性に優れているという点があります。
-
ガラスじゃなくてアクリルなんだ。
-
アクリルは、ガラスよりも軽くて割れにくい。そこがメリットとして大きいです。
-
DIYで設置する上でも、けっこう重要なところですね。
-
取り付け方は、ガレージミラーの設置場所によって変わってくるのでのちほど解説するとしまして……
-
ふむ。
-
まずは、本体部分である「ガレージミラーの選び方」についてです。
-
ガレージミラ-にもたくさん種類があるんですよね。
-
サイズと形状の違いで5種類あります。形状は四角いタイプが4種類、丸いタイプが1種類となっています。
-
と言われましても……どのガレージミラーを選んだらいいのか、分からない人が多そう。
-
選び方のポイントとしては「ミラーのサイズと曲面率によって、視認距離が変わってくる」点ですね。
-
曲面率…?
視認距離? -
曲面率とはミラーのアールの具合です。数値が大きいほどアールが緩やかで遠くまでハッキリ映り、見え方もリアルに近い。向かってくる車やバイクのスピード感は、より分かりやすくなります。
-
じゃあ、大きいほうが安全なのかな。
-
そう単純な話でもなくて、曲面率の数値が小さい(アールがきつい)ミラーのほうが広い範囲が映りますから、車のすぐ近くの安全性を確認しやすいメリットがあります。
-
ふーむ。……じゃあ、けっきょくどっちがいいのよ?
-
そこはガレージの状況によるわけですよ。だからエーモンのガレージミラーには複数のラインナップがある、という話ですので。
-
そういうことか…。
エーモンガレージミラーの種類 | |
---|---|
曲面率 | サイズ |
450R(角) | 150×150mm |
650R(角) | 240×190mm |
1000R(角) | 280×210mm |
1000R(丸) | 約φ300 |
2000R(角) | 370×220mm |
エーモンガレージミラーの正しい選び方
-
ガレージミラーの選び方は、視認距離が一番の決め手になってくると思います。
-
視認距離……というのは、相手の車とか自転車とかが見える範囲のこと?
-
そうです。どの位の視認距離が必要かは、ガレージが面している道路状況によって変わります。
-
道路状況に合わせて考えるんだ。
-
例えば家のガレージが面している道路が狭く、車通りはそれほどないけれど、歩行者や自転車には特に注意が必要だったとしましょう。
-
住宅街などではよくありそうなパターンですね。
-
この場合は、対象物の速度はそんなに速くはありません。
-
ふむ。
-
それならば近い視認距離(~約20メートル)の対象物を広範囲に確認できたほうが安全です。
-
こういう場面では、エーモンのラインナップ中では「650R」が推奨ガレージミラーとなります。
-
ホー、なるほど。そんな科学的な選び方があるのね。
-
歩道などを通過して車道に出るようなガレージの場合も「650R」がオススメできますね。
-
なるほど、なるほど。
-
いっぽうで歩行者もいれば車通りも多い、生活道路にガレージが面しているとしましょう。
-
家が一般道に面しているようなイメージですね。
-
その場合は、近・中距離(~30メートル)での対象物の距離感が確認しやすいミラーが向いています。
-
エーモンのラインナップ中では「1000R」が推奨ガレージミラーです。
-
なお、「1000R」には丸形もあります。
-
さっきの「650R」より、遠くから来る車の距離感が確認しやすいんだ。
-
そうです。対象物がいろいろで特定しにくい状況や、コーナーのある道路で死角が多い場合も「1000R」がよいと思われます。バランスの良いミラーと言えますね。
-
では、それ以上に大きい「2000R」の出番とは?
-
これは対象物の速度が速い、国道や幹線道路などに面している場合に向いているガレージミラーです。
-
対象物のスピードが時速50~60キロにもなってきたら、遠い距離(~50メートル)で車のスピード感が確認できるミラーがいいので、「2000R」が推奨となります。
-
対象物のスピードが上がってくるほど、サイズが大きくて歪みの少ないガレージミラーを使った方が良い。
-
そうです。映る範囲よりも、遠くから来る車のスピード感が分かりやすいことが、なにより重要ですので。
-
ガレージミラーって、そういう選び方をするものだったのか~。
-
ちなみにエーモン製ガレージミラーの中では一番小さい「450R」については、視認距離が5メートルと短いのですが、そのぶん広い範囲が映るので車の周辺の確認用としては最適です。
-
ナルホド! アールのきついミラーだから、小さくても広範囲が映るんですね。
-
というわけでガレージミラーの選び方としては、出庫する先の道路状況に合わせ、視認距離を意識して選ぶのがポイントです。
-
ミラーのサイズは選べそうな気がしてきましたが、どうやって取り付けるのでしょうか?
詳細はAmazonのエーモン ガレージミラー 曲面率650R 角(6951)参照。
詳細はAmazonのエーモン ガレージミラー 曲面率1000R 角(6952)参照。
詳細はAmazonのエーモン ガレージミラー 曲面率1000R 丸(6954)
詳細はAmazonのエーモン ガレージミラー 曲面率2000R 角(6953)
詳細はAmazonのエーモン ガレージミラー 曲面率450R 角(6950)
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。