オートサービスショー2019・ルポ
自動車整備に関わる人は知っておくべき
マイルドハイブリッド「ISGドライブベルト」交換の知識
- 1
- 2

ISGドライブベルトの交換について、まだよく知らない人も多い。しかし近い将来、ISGドライブベルト交換が整備業界の日常になるのは確実。なぜそうなるのか、今のうちに知っておこう。
スズキ・マイルドハイブリッドの「ISGドライブベルト」交換ブームがやってくる!?
-
自動車の整備業界的には悩ましい、ISGドライブベルト交換のレポートです。
●レポーター:イルミちゃん
-
なにソレ?
アイエスジー???●DIYラボ別館 ユキマちゃん
-
先日行われたオートサービスショーのKTCブースで、こんなデモが行われていました。
-
これ、何のエンジン?
-
展示されていたのはスペーシアのエンジンなんだけど……ようするにスズキの、マイルドハイブリッドね。
-
ふーん。よく分からないけど、ベルトが2本見えるね。
-
せっかくなので、マイルドハイブリッドのおさらいを兼ねてベルトの勉強をしておくと……
-
フムフム。
-
手前にかかっているのがウォーターポンプドライブベルトで、奥にかかっているのがISGドライブベルトです。
-
この「ISGドライブベルト」が今日の主役。
-
で、アイエスジーってなんの略?
-
ISGとは、「インテグレーテッド・スタータ・ジェネレーター」の略だそうで……
-
……ぜんっぜん分からないんだけど?
日本語で言いなさいよ!! -
自分がなんの略かって聞いたんじゃないのよ!
-
アハ。
そうでした。 -
日本語でいうと、「モーター機能付き発電機」という意味らしい。
-
う~ん。
まだよく分からないんだけど。 -
マイルドハイブリッドエンジンでは、発電機であるオルタネーターがモーター役も兼ねているっていう意味ね。
-
見た目には発電機だけど、モーターでもあるのか。……でも、なんでモーターがいるの?
-
車の発進時は、このモーターがパワーアシストするのよ。ハイブリッドだって言ってるでしょ。
-
なるほどね。
-
そしてブレーキングのときは、そのエネルギーをオルタネーターの発電に回す。いわゆる「回生」を行っています。
-
それが「ISG」か……。なんとなく分かったけど、明日起きたら忘れていそうな話ね。
-
……そういう仕組みなので、ISGドライブベルトっていう名前のベルトが、オルタネーター(兼モーター)と、クランクプーリーをつなげている。
-
ホントだ。
このベルトが、マイルドハイブリッド的にはキモね。




ISGドライブベルトは交換サイクルがとても早い!
-
だから、このISGドライブベルトを早めに交換したいわけですよ。
-
え? でもマイルドハイブリッドはスズキの新型車のエンジンなんでしょう?
-
そうね。2017年以降に登場したスペーシアとか、ワゴンRとか……
-
2017年式の車でもうベルト交換の話題って、気が早すぎない?
-
ブーブー。
ISGドライブベルトは、普通のベルトとは違うんですよ。 -
どういうこと?
-
どうもこうも、パワーアシストとか回生に使っているから、めっちゃ負荷がかかる。
-
そ、そういうこと?
-
走行距離にもよるけど、車検ごとに交換とかって、なりかねないベルトらしい。
-
へー。じゃあ、近い将来、ISGドライブベルト交換ブームが来るのね。
-
そう。
そうなのよ。 -
てゆーか、なぜユキマちゃんが業者目線?
-
……あ、いや、オートサービスショーはプロの整備士向けのイベントだからね。けっして一儲けしようとかいう話では…
-
しかし、そのISGドライブベルトの交換は、そんなにラクな話じゃない。のっかろうとしてるみたいだけど、無理だから。
-
なんでよ?
-
手ぇ、入んない。
✔ 一般的なベルトの交換目安は走行3万5000kmだが、ISGドライブベルトはより早期の交換が推奨されている。
なんか地味なブームだけど、整備業界的にはビジネスチャンス?
