LED自作コラム
アンバー(オレンジ系)のパワーLEDが売れている理由。一番人気は?
パワーLEDにも売れ筋・トレンドがあるもので、今、車の用途で売れているパワーLEDは、アンバー色(オレンジ系統)だという。その理由について、LED大手通販エルパラに聞いてみた。
アンバーのパワーLEDが売れている理由はアレ
-
今日はLED業界レポートです。最近は車の用途でも、パワーLEDを使う人が増えているようですが……
●レポーター:イルミちゃん
-
アンバー色(オレンジ系統)のパワーLEDが、エルパラでもよく売れていますね。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
-
アンバー?
白じゃないんだ。 -
理由は明白で、シーケンシャルウインカーの製作が流行っているからでしょう。
-
ああ、それでアンバー色のパワーLEDなんですね。
-
ウインカーのLED加工は昔からありましたが、以前はLEDの数で明るさを補っている面がありました。
-
片側で何十発、何百発と入れたりしていましたよね。
-
そうですね。しかし、シーケンシャルウインカーは、デザイン的にも横に細長く作ることが多いし、タマ数が減ってきます。
-
確かに最近は、純正ウインカーも細い。流してカッコいいデザインになっているような。
-
そうなると、どうしても1発あたりの明るさが必要になってきて、パワーLEDで作る人が増えているのです。
-
なるほど、なるほど。
-
ウインカーは常時点灯させないので、熱対策の面でも、他の場所よりはパワーLEDを使いやすい。そんな事情もあるでしょうね。
アンバーのパワーLEDで一番人気はクリー
-
アンバー(オレンジ系)パワーLEDを探すにしても、いろいろ種類がありますよね?
-
シーケンシャルウインカー製作の用途で圧倒的に人気があるのは、CREE(クリー)のXB-Dです。
-
クリーが選ばれるのは、なぜ?
-
XB-Dは、まず1発あたりのコストが安いんです。
-
価格が安くても、クリーなら品質面でも安心感がある。
-
そのへんが人気の秘密なんでしょうね。
-
特に、基板付きモデルの8ミリ、12ミリに人気が集中しています。
-
基板の大きさの話ですね。
-
そうです。8ミリ、12ミリというのは、ようするに小さめの2種類です。
-
小さいほうが人気なんだ。
-
基板が大きいと敷き詰めることができないため、自作の人は好んで小型基板モデルを選びますね。
-
そういうことね。
-
一般的には20ミリ基板のほうが、大きい分だけ扱いやすいです。しかし並べるときは、LEDが2センチ間隔でしか配列できないことになる。
-
当然そうなりますね。
-
それだとちょっと、シーケンシャルウインカーは作りにくい。だから小型基板が人気なのです。
クリーのXB-D。写真は基板付きモデル。
✔ エルパラの場合10個セットなら1個あたり230円まで下がる。※価格は原稿執筆時点。
エルパラで買えるCREE XB-D アンバー 8ミリ基板付き
組み合わせるドライバーにも狙い目がある
-
さきほどのXB-Dと組み合わせるのは、250ミリアンペアのドライバーが定番。
-
クリーのXB-Dに、この250ミリアンペアを組み合わせるということですね。
-
そうです。その組み合わせなら、後ろにアルミ板などを使うぐらいの放熱対策で、ウインカーとしての用途なら使えます。
-
それ以上、電流を流すとなると、放熱が厳しくなってくる?
-
そういうことですね。パワーLEDの取り扱いで難しいのは、とにかく〈熱〉です。
-
そのへんまで考えて、250ミリアンペアで抑えている。
-
ハイ。なお、このPT1025ひとつで、3個のパワーLEDを光らせることができます。
-
つまり24個並べるとしたら、3個に1個の割合でPT-1025を使って、3個直列×8ブロックで並べて、8段階のシーケンシャルウインカーが作れます。
-
あのー、パワーLEDでシーケンシャルウインカーを作る場合も、シーケンシャルユニットは同じモノでいいのでしょうか?
-
そこは同じですね。
-
パワーLEDにしてもシーケンシャルウインカーユニットにしても、低価格で部材が揃うようになり、挑戦する人が増えているもようです。
パワーLEDに組み合わせる、ドライバーにも売れ筋があります
✔ ドライバーとは、パワーLEDを駆動するための部品。定電流を流す。
250ミリアンペアの定電流ドライバー。「PT-1025」
✔ 1個1980円の低価格でシーケンシャルウインカーが作れる、エルパラのシーケンシャルウインカー専用ユニット
関連記事