電装DIYの知識
オートブレーキホールドキットのDIY取り付け方法
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オートブレーキホールドキットの取り付け方。ここでは作業内容を3ステップに分けて、わかりやすく解説する。カプラーオンの車種専用キットなので、電装ユニットを取り付けたことがない初心者でもDIYでできる。
オートブレーキホールドキット取り付け作業は簡単?
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前回はオートブレーキホールド機能について、きほんを教わりました。
●レポーター:イルミちゃん
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今日は具体的に、オートブレーキホールドキットの取り付け方法を解説していきます。作業内容としては、主に下の3つです。
●アドバイザー:DENKUL 岡本研究員
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これで全てなら……電装ユニットの取り付けとしては、シンプルなほう?
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そうですね。
ここではCX-5を例に説明していきますね。
✔ ブレーキホールドスイッチ裏のカプラー割り込み
✔ シートベルト線への接続
✔ ヒューズボックスからIG電源取り出し
DENKULのオートブレーキホールドキット・CX-5用
ブレーキホールドスイッチ裏での作業
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CX-5のオートブレーキホールドスイッチは、センターコンソールのパネル後部に付いています。
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ということは、このパネルの裏に、目的の配線カプラーがある。
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ですね。まずは、センターコンソール周りをバラします。
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スイッチパネル自体もツメが噛んでいるだけなので、手で引っ張って外せます。
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スイッチパネルの裏の、オートブレーキホールドスイッチにつながるカプラーを抜きます。
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車種によって、どのカプラーだか分からない場合は?
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それは大丈夫です。デンクルのオートブレーキホールドキットは完全に車種別設計になっていて、取説に車種ごとのカプラー位置情報を載せていますので。
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なるほど。車種ごとに、指定のカプラーを抜けばよいだけですね。
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抜いたら、製品側のカプラーを差し込みます。製品側のカプラーもオスとメスに分かれているので、付くほうを付けます。
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カプラーオンだから、逆差しなどの心配はないんですね〜。
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製品側のもういっぽうのカプラーに、抜いた純正カプラーをつなぎます。
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これでブレーキホールドスイッチ線への割り込みは完了。
まず左右の枠部分を取り外す。
このカプラー
ツメを押しながらカプラーを引く抜く
スポ!
シートベルト線への接続
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次に、シートベルト線への接続があります。
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そんな線があるんだ。
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シートベルトを装着しているかどうかを、検知している線ですね。これはシート下で捕まえることができます。
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このカプラーや配線の情報も、車種ごとに説明書に記載してあります。
CX-5の場合はエレクトロタップで合流させる。
ヒューズからのIG電源取り出し
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最後に電源取り出しですが、これはヒューズからIG電源を取ります。
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CX-5の場合は、ヒューズボックスが助手席側です。
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デンクルのキットには、エーモン製のヒューズ電源が付属しています。
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IG電源ヒューズと、入れ替えで付ければいいんですね。
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といっても、検電テスターで調べる必要などもなく、車種ごとの位置情報を説明書に記載しているので……、
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つまり、機械的に指定ヒューズと入れ替えるだけ♫
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それと、ヒューズ電源を付けた直後に、オプションのスイッチをかませておけば、いつでも電源を切って純正状態に復帰させることが可能になります。
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まあ、一度付けたらあまりオフにはしなさそうな製品ですが、こんなスイッチもあるよ、ということで。
ステップを外す
キックパネルを外す
奥にあるネジを手回しで外してから、手前に引っ張る。
ヒューズ電源を付ける
純正復帰用のスイッチはオプション品。
DIY Laboアドバイザー:岡本 亮
「カプラーオンで簡単に取り付けできる」をテーマにした電装品を開発するDENKUL(デンクル)代表。車の電装、プログラミングの双方に長けている。工具大好き。●DENKUL(デンクル) http://denkul.jp/
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