メンテナンスDIY
エンジンオイルの捨て方(廃油処理パックの使い方)
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オイル交換後のエンジンオイルの捨て方。ここでは廃油処理パックの定番・ポイパックの新型を使って解説する。外箱が段ボールの従来品ポイパックとはやり方が違うが、難しくはない。
廃油処理パックと、オイル受け皿を用意する
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「オイル交換時の廃油処理に使う〈ポイパック〉が、地球に優しくなった件」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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今日は実際にエーモンの新型ポイパック(8811)を使った、エンジンオイル交換時の廃油処理方法を解説します。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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段ボールタイプではなくなった事情はよく分かりましたが、箱無しでどうやってオイルを受けるの?
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箱の代わりに、受け皿(トレー)が必要になります。ここではエーモンのオイル受け皿(8809)を用意しました。
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箱を使い捨てにしないけど、容器は必要ってことね。マイバッグの流れが車業界にも来ている。
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オイル受け皿をすでにお持ちの場合は、それを使って頂ければ、と思います。
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てゆーか、エーモンのオイル受け皿(8809)……容積8Lってデカくないですか?
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そんなことはないです。通常の車はエンジンオイル量が4L程度だとしても、廃油処理材などを入れてカサが増えますので、受け皿がぎりぎりだと収まらないんですよ。
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そうか。
このままトレイにオイルを受けるわけではないから。 -
そうです。オイル受け皿は、あくまでもポイパック(8811)をセットする土台として使用するだけですので、オイルで汚れることもありません。
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ナルホド。オイル受け皿を持っていない人は、いっしょにポチるとよいかもしれません。
Amazon限定で先行販売されている新型ポイパック(8811)
エーモンのオイル受皿(8809)
エンジンオイルの捨て方をおさらい
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それでは、新型ポイパックの使い方を教わります。
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新型ポイパックのパッケージを開けると、このようになっています。
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まず専用ポリ袋を、オイル受け皿に広げます。マチが付いているのでボックス状に広がります。
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次におがくずパックを入れます。これは袋に入った状態で、そのまま入れるだけです。
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この中におがくずが入っているのか。
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そのあと綿シートを入れます。合計6枚入っていて、1枚のシートが2つに分かれます。
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廃油をより吸収しやすくするためにさらに綿シートを裂きます。このように裂く(↓)と、繊維が広がります。
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チギっては入れ、チギっては入れて……こうなります。
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綿シートは、おがくずパックの上に積み重ねるだけではなくて、袋の隅に敷き詰めておくのがポイントです。
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オイルはカドや隅に溜まりやすいので、おがくずパックと袋の隙間にも、押し込んでおきましょう。
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ポイパック、準備できました~。
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チギって入れるだけなので、ほんの数分でできます。
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ここからはオイル交換作業に入って、廃油を受けます。
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廃油を吸収し終わったら、付属のバンドでポリ袋の口を閉じます。
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そして最後に、紙袋を広げまして……
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その中にポリ袋ごと入れて、とじます。
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一番外側は紙袋に入れるんだ。
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ポリ袋だけだと、仮になにか鋭利なものが接触したときに破けて、廃油が漏れる可能性もありますので。
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フムフム。
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だからこの紙袋はけっこう丈夫な作りになっていて、ドライバーなどで突いてもすぐに穴が開いたりすることはありません。
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なるほど、なるほど。
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あとは捨てるだけです。
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外側が段ボールではなくなって捨てやすくなったのが、新型ポイパック最大のポイントですね。
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それから廃棄の注意点としましては、早めに捨てていただくことです。これは従来の箱タイプでも同じことですが。
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まあ、言われなくても、廃油をいつまでも保管しておく人なんていないでしょ?
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いや、それが、意外と多いケースが、バイクなどでエンジンオイルの量が少ない場合、次回また使おう、と保管される方もおりまして……。
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そっか! 容量4.5Lのうち、今回は2Lしか入れなかったとしたら、次回また……
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それはダメです。長時間経過すると漏れてくるので、避けてください。ポイパックはあくまでも、「1回ごとの使い捨て」で使用するアイテムです。
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だそうです。
廃油処理材に吸わせたエンジンオイルは、一般的には「燃えるごみ」として捨てられる自治体が多いが、ねんのため居住エリアのルールは確認しておこう。
※ 段ボールを外箱に使った廃油処理用の箱だと、自治体によっては「段ボールは分別してください」と回収されないケースもあることは、前ページ参照。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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