新型80ハリアーのヘッドライトの外し方
ヘッドライトの取り外しを、新型80ハリアーでやってみた。従来と比べてやり方に大幅な変化はないが、ヘッドライト固定ネジは、隠れていて見えない部分にもあるので、ここで確認。なお「ヘッドライトの殻割り」は、これまでとは違うことが判明。その理由は……
新型80ハリアーでも「ヘッドライトの外し方」はごく普通なのだが……
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●DIYラボ本館:イルミちゃん
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前回に続いて、ヘッドライトの外し方についても解説しておきます。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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フロントバンパーを外さないとヘッドライトが外せない、というのは、今までのトヨタ車と同じですね。
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そうですね。ヘッドライトを固定しているネジは、フロントバンパーを外さないと、アクセスできない場所にもあるので。
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では、新型80ハリアーのヘッドライトのネジはどこにあるのか、チェックしてみましょう。
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ヘッドライト関連のネジは、全部で4箇所にありますね。
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フムフム。
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まずはヘッドライトの上側ですが、フェンダー側の端の部分にひとつ。
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そして中央付近の奥にひとつ。
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それとグリル側は、奥のほう(下のほう)にネジがあります。これは真上から覗き込まないと見えません。
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それから、フロントバンパーサイドに隠れていた部分にもネジがあります。
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このネジを外すために、フロントバンパーを外すような感じですねぇ。
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ヘッドライトの固定ネジは以上の4本ですが、忘れてはいけないのが、ヘッドライトのコンピューターの配線。
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ヘッドライトの底面を覗き込むと、コンピューターが付いていて、そこに配線がつながっています。
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銀色のがコンピューター本体ですね。
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そこにつながっている配線のカプラーを抜きます。ただ引っ張るだけでは抜けませんので、カプラーのロックを解除して引きましょう。
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これで、ヘッドライトが外れる状態になりました。ヘッドライト本体を持って、ゆっくりと手前に引き出します。
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……というわけで、ヘッドライトの外し方については、新型80ハリアーでも特に変化はありません。
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いたって普通でしたね。
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ただ、ヘッドライトの分解(殻割り)方法には、先代60ハリアーから変化がありましたよ。
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……ほう?
ヘッドライト固定ネジ-01
ヘッドライト固定ネジ-02
ヘッドライト固定ネジ-03
ヘッドライト固定ネジ-04
新型80ハリアーのヘッドライトは「熱分解」できることが判明
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先代の60ハリアーのヘッドライトは、熱分解はできませんでした。
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そういえば60ハリアーをモデルに、超音波カッターで切って開ける方法を、実演してもらいましたねぇ。
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60ハリアー後期になるとさらに難易度が上がり、レンズとハウジングの境界線を切っても開かない、という事態にも遭遇しました。
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開けようと思えば開けられますが……普通には「殻割りはできない」と考えたほうがよい構造でした。
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……新型80ハリアーとなれば、いよいよ絶対に開けられないヘッドライトのお出ましか!?
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それが、意外にも、アッサリと開くんですよ。
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あれ?
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普通の、他の多くの車種と同じように「熱分解できるヘッドライト」に変更されたようです。
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……え~っと、それはつまり「加工してね」ってこと?
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……違うでしょうね。
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なんで熱分解ヘッドライトになったんだろう?
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実は新型80ハリアーって、ヘッドライトのレンズ単品でも、部品として購入できるようになっているんですよ。
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ほう。
ということは…… -
数年が経過して黄色くなったレンズを、新品に交換できるわけです。これはユーザー側としてはメリット。
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レンズだけ交換できるように、熱分解タイプに変わったのか~。
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アルファードなどと同じような扱いになったようですね。
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なるほど、なるほど。
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他にも、プロジェクター単品・デイライトのラインの部分だけなど、部品単位で購入できるようになっています。
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へぇ。
これは朗報。 -
ヘッドライト丸ごとアッセンブリー交換しろ、っていう方式よりイイですよね。
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ヘッドライトがどんどん高額化してきていたから、部品単位で修理できるようにしたと。
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そのために、割とカンタンに分解できるヘッドライト構造になったんでしょうね。
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せっかくだから、開けてみましょう♪
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。最先端かつデザイン性の高いライト加工技の探求者にして、アクリルづかいの若き老練者。純正風で分かりにくいまでにさり気ない、内装LEDイルミも精力的に提案。派手さより「完成度と質感」を重視する。
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