クルマを便利にする電装DIY
ラゲッジルームにLEDを増設する方法
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ラゲッジルームにLED照明を増設すると、明るくなってとても便利。「純正ラゲッジランプが付いているけれど暗いので、もっと明るくしたい」「そもそも純正でラゲッジ照明がない」、どちらのケースにも対応できる。
ラゲッジルームの天井側にLEDを増設すれば、全体を明るく照らせる
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ラゲッジルームが暗くて、荷物が見えない!
●レポーター:イルミちゃん
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そんなときにラゲッジルームにLEDを増設する方法です。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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「車のラゲッジルームが暗い! サクっと手軽に明るくするには?」では、誰でもできる方法を紹介しましたが……
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今回はもう少し本格的。車両から電源を取って、ラゲッジルーム照明を増設します。
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ポイントは、いわゆるLEDへの「交換」ではなくて、LEDの「増設」ですね。
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そうです。純正ラゲッジランプのほうはそのままで、別の場所にLEDを増設する、ということです。
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一般的には、純正の電球をLEDバルブに交換する手もありますが……
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しかし、純正ラゲッジランプは、横に付いている車種も多いですよね。
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この場合は、荷物を置くことで光源を塞いでしまって、余計に暗くなるケースも多いのです。
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だから、光源位置から変えたい。
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オススメは、ラゲッジルームの天井付近にLEDを増設することです。
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上から明るいLEDで照らせば、ラゲッジ全体が均一に明るくなりますので。
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ルームランプを後部に増設するのに近い感覚ですね~。
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そうですね。そういった増設を想定して作られているのが、エーモンのラゲッジルーム用LEDです。
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これなら、そのまま天井に貼れる。
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ラゲッジルーム用LEDを天井に1個増設すると、見違えるほど明るくなりますよ。
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純正のラゲッジランプは、そのまま併用できます。
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増設したラゲッジルーム用LEDと、光の色を合わせる意味で、ラゲッジランプの電球をLEDバルブに交換しても良さそうです。
エーモンのラゲッジルーム用LED(2924)。ケース&スイッチが一体化しているLEDだ。
純正ラゲッジランプ(電球)
ラゲッジルーム用LED増設後
ラゲッジルームにLEDを増設するには「常時電源」が必要
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ここから、ラゲッジルーム用LEDの取り付け方法。
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電源としては、常時電源を取らないといけません。
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電装品取り付けでよく出てくるACC電源ではなく、ここでは常時電源が必要なんですね。
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なぜかというと、ラゲッジルームの照明は「エンジンオフの状態でもスイッチオンで点灯できるようにしたい」からです。
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ふむ。確かに、エンジンを切った状態でごそごそやるイメージ。
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増設するラゲッジルーム用LEDにはスイッチが付いていますから、常時電源を取っても、スイッチでオフにはできますので。
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なるほど。
で、どこから常時電源を取るか。 -
純正でラゲッジランプが付いている車は、その裏につながっている配線から電源を取れますね。
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この場合は、ラゲッジルーム用LEDの増設はやりやすい。
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しかし、車によってはラゲッジランプがないケースもありますが?
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その場合は、どこかから、常時電源を持ってくる必要がありますね。
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常時電源が取れる場所で、ラゲッジルームに近い場所か……。
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近い場所としては、ルームランプが挙げられますね。
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ルームランプ線というと、DIYの世界ではドア連動に使うイメージがありますが……
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それとは別に、電源線として、ルームランプには常時電源も来ていますので。
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あるいは、ヒューズボックスからの電源取り出しに馴れている人なら、それでもOKです。
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ただし、この場合は、電源取り出し場所がラゲッジルームから遠くなりますね。
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延長コードを取り回して、ラゲッジルームまで持ってくるしかありません。
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……どのみちフロント周りから持ってくるなら、キックパネル裏で常時電源を取る、という手もあります。
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あるいは、リアバッテリーの車ならバッテリーから直接取ればいいので、それが一番カンタンな方法となります。
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逆に、フロントバッテリーからわざわざラゲッジまで常時電源を運ぶ理由は、どこにもありません。
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常時電源を取る場所を決めたら、LED増設の実作業に入ります。
✔ ルームランプにつながっている配線は2本ないし3本のケースが多く、内訳としては「常時電源」「マイナス線」「マイナスコントロール線」となっている。
✔ 常時電源を探すのは一番カンタンで、検電テスターをボディアースさせた状態で、エンジンオフの状態でも反応する線を探せばよい。
✔ 常時電源=バッテリーという風に捉えている人も多いが、常時電源を取れる場所は他にもいろいろあるので、ラゲッジに運ぶなら室内で取るのが妥当。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。