通好みの電装カスタム
40系アルファードのスライドドアスイッチイルミをエンジン停止時にも光らせる方法
40系アルファード・ヴェルファイアのスライドドアスイッチイルミを、エンジン停止時にも光らせる「ルームランプ連動イルミコントロールキット」の配線方法をガイド。配線作業は主にグローブボックス裏で行う。
「ルームランプ連動イルミコントロールキット」に必要な配線の種類は?
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「40系アルファード・ヴェルファイアのウェルカム点灯をプチ改良」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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今日は「ルームランプ連動イルミコントロールキット」の取り付け方法をガイドします。
●アドバイザー:CEP 服部研究員
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では、必要な電源や信号の種類から。
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まずは「ルームランプ電源線」と「ルームランプのマイナスコントロール(ドア連動)線」が必要です。
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プラス線とドア連動マイナス線の両方がいる。
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それからIG電源と、アースと……
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ふむ。
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あとは特定のヒューズ(※車種専用の説明書に詳しい指定あり)を抜いて、付属のヒューズホルダーをつなぎ直します。これが2箇所あります。
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ヒューズボックスにもつなぐんですね。
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フロントルームランプ横のスイッチイルミを点灯させるだけなら、作業は以上で終わるのですが……
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お。
意外とシンプル? -
リアルームランプ周りのスイッチイルミまで点灯させたい場合は、もう1本あります。
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リアルームランプ周りのスイッチイルミ線(※正確にはイルミ電源ではなくIG電源線)を取るんですが、ココだけは配線をカット(切断)する必要があります。
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切って割り込ませる方式だ。
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そうです。ここ以外は切る必要はないので「リアルームランプ周りのスイッチイルミ点灯まではいらない」ならば、この作業はしなくてもOKです。
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リアまでやるかどうかは、選択式なんですね。
コムエンタープライズの40系アルファード・ヴェルファイア専用 ルームランプ連動イルミコントロールキット
グローブボックス裏での配線作業がメイン
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必要な電源や信号は分かりましたが、具体的にはどこから取り出しするのでしょうか?
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「ルームランプ電源線」と「マイナスコントロール線」「IG電源」「アース線」は、助手席グローブボックス裏のBCM付近で取れます。
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それからその下にヒューズボックスがあるので、そこでヒューズホルダーの接続を行います。
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近い場所に必要な配線がまとまっている。
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あとは助手席側Aピラーの根元で、「リアルームランプ周りのスイッチイルミの線」につなぎます。
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これは切って、双方に配線をつなぐ、割り込みパターンですね。
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配線作業としては以上です。
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ということは、助手席シートに座っての作業でほとんど完結するのでは…?
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そうですね。ただ、40系アルファード・ヴェルファイアは、少しだけ大変なところもあります。
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というと?
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グローブボックス裏での配線作業が、少々アクセスしづらいんです。
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え? 今までのトヨタ車となにか違うんですか?
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そうなんですよ。グローブボックスの取り外しはいつも通りですが、それだけでは裏で配線作業はしづらいのです。
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そういうことか。
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もう少しだけバラす作業が必要ですね。そのあたりは説明書でも解説しています。
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本体ユニットはどこに設置するのでしょうか?
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決まりではありませんが、助手席側キックパネル裏あたりがいいと思います。
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それからユニットの制御を無効化して純正復帰させるためのオンオフスイッチの設置場所ですが、これはどこでも好みの場所でOKです。
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なんのためにオンオフスイッチが必要なんでしょう?
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通常は必要ないと思いますが、DIYで作業する人だと、車のドアを開けたまましばらく作業するようなこともあると思います。
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ふむ。
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そんなときには、ルームランプに加えてスイッチのイルミや、デジタルインナーミラーまで点灯し続けることになるので、バッテリーの電気を消費してしまいます。
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あ。それで作業時には、オフにしておくってことか。
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そういう用途ですね。スイッチの配線の長さは1.5メートルあるので、グローブボックスなどに通しておくとよいと思います。
どのコネクターのどの配線につなぐのか、といった詳細情報は説明書に書かれているので、その通りに配線するだけ。
DIY Laboアドバイザー:服部有亨
キーレス、オートライトをはじめとする車の電装カスタマイズで有名なコムエンタープライズ(CEP)で製品開発を担当。車の電装、プログラミングの双方に長けている。配線図大好き。●コムエンタープライズ TEL
079-230-2323 住所:兵庫県姫路市大津区天神町2-78
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