レクサスの内装イルミネーション事情。後付けで人気があるLED技は?
内装のLEDイルミネーションを、最新のレクサスをモデル車に検証。「純正で光っていたらいいのに」ポイントを探っていくと、LEDイルミをスタイリッシュに増設するヒントが見つかる。いろいろな車種で参考になる話だ。
純正でアンビエントライトが付いていても、加工する理由
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「光るUSBポートというLEDカスタムが、暗い車内で便利過ぎる」の続き。レクサスRX後期をモデルに、さらに後付けイルミネーションの余地を研究していきます。
●レポーター:イルミちゃん
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レクサスRXといえば、人気があるのはアンビエントライトですね。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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レクサスRXになると、純正でも光っていたはずでは?
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そうですね。ただ、純正だと色味が黄色っぽいので、後期モデルでも手を入れました。
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明るさ的には、気持ち明るくした程度ですけどね。
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ふむ。
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明るくしたいというより、白くしたいから手を入れています。純正は落ち着いた色合いで、個人的にはキライじゃないけど……
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人気があるのは、もっとパキっとした純白なんだ。
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そうなんですよ。後付けのLEDでは、6000ケルビン以上が人気ですよね。実際、純白になることで、しっかり光っているようにも見えるし。
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強発光カスタムではないんですね。
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そういう技ではありません。せいぜい20%アップ(目安)とか、そんな程度だと思います。明るくなりすぎると、ジャマになるのが心配なので。
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それはそうだ。
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お客さんもそこを気にする人が多いんです。「明るくなりすぎて走行中ジャマになったらイヤなんだけど、そのへんどう?」ってよく聞かれますので。
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ユーザーも慎重な人が多いですもんね。
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レクサスのアンビエントライトは、シフトをDレンジに入れると減光しますが、目安としては、シフトがPに入っているときと、LED交換後のDレンジの状態が、だいたい同じ明るさです。
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つまり、純正状態のPレンジのときの明るさが走行中だと眩しいかも、と感じる人はやめておいたほうがいいです。
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ふむ、分かりやすい。……それにしても純正でも光っているのに、その色味を変えるカスタムにそんなに需要があるものか……
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そう思うかも知れませんが、このカスタムは、レクサスRX前期のときは、1位2位を争う定番人気メニューだったんですよ。
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へぇー。
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現状だと、球屋に現車を持ち込んでもらわないと施工できないんですが、施工台数が多いので、キット化を検討中です。
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ホホウ。
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球屋で基板から専用で作って、通販でも販売できるようにする予定です。
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DIYでアンビエントライトのLED交換ができるようになるってこと?
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純正のLED基板自体は、けっこうカンタンに外せる構造なんですよ。ドア内張りを分解できる、ぐらいのDIYスキルがある人ならできるレベルです。
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それは実現できたら素晴らしい。
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2020年には、ルームランプを交換するようなノリで、アンビエントライトの色替え&光量アップが可能になる予定です。
ドアのアンビエントライト
ダッシュボードのアンビエントライト
一番明るいシフトP状態
✔ シフトP状態も純正よりは明るいが……ほどほど。Dレンジに入れると減光するのは同じ。詳細は球屋HPの「レクサスRX後期・アンビエントライト」参照。
バージョンLのスカッフプレートイルミを、Fスポーツ向けにも提案
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球屋デモカー(レクサスRX後期)の内装イルミネーションで、まず目につくのがスカッフプレートイルミ。
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レクサスでもココが光る車種は少ない。レクサスRXも純正で光るのは、「バージョンL」のみです。
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ふむふむ。
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「Fスポーツ」は光りませんが、バージョンLの純正部品を移植して光らせることはできます。
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移植もできるんだ。
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移植といっても、常時電源とドア連動マイナス線とったら終わりなので、それはすぐできます。
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それならLED加工屋の球屋まで来なくても、できそうなレベルですが……
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しかし、純正だと白で光るだけですが、今回スカッフプレートイルミを「赤」にしたのはFスポーツ向けの提案なんですよ。(※球屋デモカーはバージョンL)
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純正風が好きな球屋にしては、赤は派手なイメージですけど?
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ところが、赤って意外と人気なんです。
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そうなの!?
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レクサスだと、UXやESの「Fスポーツ」で赤レザーを選択した人が、けっこうな頻度で、内装イルミネーションにも赤を選びます。
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ああ、レクサスに赤レザーの設定があるからか~。
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フットランプも赤が好きな人って意外といるし、カップホルダーイルミも赤がいい、とかよく言われますね。
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それで赤も設定したんですね。
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まあ、内装のイルミネーションですし、自分の好きな色を使うのもいいかな~と思います。
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例の〈光るUSBポート〉も、「赤にしたい」と要望が出るかもしれない。
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……まあ、できますけど、そこは実用性重視で白でいいと思います。
✔ 光源は左右にあるので、両方とも赤LEDに打ち替えている。白、青、赤が選択可能。
最新型レクサスでもリアフットランプは付いていない
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ちなみに新型のレクサスRX後期でさえも、リアフットランプは付いていません。
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このリアフットランプも、後付けなんだ。
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後席足元は、本来は真っ暗。だから、リアフットランプ後付けには常にニーズがあります。
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実用的ですからねぇ。
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これはもう、球屋にやってくるお客さんの、ほぼほぼ皆さんがやりますね。
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球屋のリアフットランプの完成度の高さは、以前に紹介済みです。
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フロントのフットランプは純正で付いていますが、それを少し明るくする、というカスタムが定番です。
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バーンと、明るくするわけではない。
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ですね。フットランプも、Dレンジに入れた減光時の明るさが、Pレンジの明るさに近づく……位のノリです。
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言われないと気づかないLEDカスタムですね。
純正だと少し足りない? 内装の実用照明を追加していく
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それから細かいところでは、小物入れに照明を追加しています。まず、ステアリング右側のスイッチ類の下。
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高級車だと光っていそうな場所ですけど、なぜか真っ暗だったので、LEDを追加しています。
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むしろ今の状態で、純正風、というカンジですね。
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それを狙って、後付け感が出ない明るさに抑えています。
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ナルホド。
明るくし過ぎないのも純正風。 -
それからセンターコンソールの助手席側にも小物入れがありますが、ここも光らないので、光源を追加しました。
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ドアポケットも光らないので追加予定ですが、光源をどう入れるのが自然か、検討中です。
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レクサスRXぐらいな車種でも、内装のココはちょっと光が足りないよねっていうポイントはあるんですね~。
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ありますね。装備が一番充実しているバージョンLだとしても、そうです。だから「もともと純正でこうだったらいいのに」というのを追加しています。
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遊べない外装に比べると、レクサスといえども内装はイルミネーションカスタムが楽しめる、と言えそうです。
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。最先端かつデザイン性の高いライト加工技の探求者にして、アクリルづかいの若き老練者。純正風で分かりにくいまでにさり気ない、内装LEDイルミも精力的に提案。派手さより「完成度と質感」を重視する。
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