デッドニング講習
スピーカー裏に吸音スポンジを貼ることに特化したデッドニングキットの意味
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スピーカーの裏に吸音スポンジを貼るだけでほぼ完了。たったそれだけのデッドニング方法がある。本格的なデッドニングに比べると「それで効果があるの?」と疑わしいレベルのやり方だが、カンタンさに対して、ズルいほどに音がよくなるとしたら……
コスパ重視で【スピーカー周りのデッドニングに特化】するのは有効
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まずは冒頭のマンガで、スピーカー裏に吸音スポンジを貼る意味をお伝えした次第でありますが……
●DIYラボ 本館:イルミちゃん
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デッドニングっていうと、ドアの鉄板にペタペタ貼ったりとかするイメージなんだけど?
●DIYラボ別館:ユキマちゃん
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そうね。ドアに制振材を貼って鉄板のビビリを防止したり……
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サービスホールを塞いだり、という大がかりな作業のイメージが強い。
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もちろん、そこまで全部やるに越したことはありませんが、もっと簡単な方法もありますよ、というのが今回の話です。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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それが、スピーカー裏にへんなスポンジを貼ることなのか。
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ヘンなスポンジではなくて、それ専用の吸音スポンジを貼るのです。
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ちなみにこれは、デッドニング施工のプロであるカーデン・佐伯研究員の作業シーン。
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この作業は、本格的なデッドニングキットを使う場合にも、メニューのひとつに組み込まれているのが普通です。
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スピーカーの裏側にスポンジを貼ることで、表から出る音が変わるとはイメージしにくいんだけど…
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表から出る音が変わる、というより、ジャマされなくなる、というイメージね。
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純正状態だと、スピーカーの前からも後ろからも音が出ています。そのせいで「耳に伝わるタイミングのズレ」を生んだり「ドアの中で反響した音」なども混ざってしまったり……などの影響が出てしまうんです。
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だからこそ従来の主要なドアデッドニングキットでは、サービスホールを塞いで「ドアをスピーカーボックス化」していたわけです。
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これもスピーカー背面の音が表側に出てこないようにするための工夫ですね。
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そういえばビートソニック社は、ドア鉄板側のサービスホールを埋めるのではなく、ドア内張り側に吸音材を貼ってフタをする革新的なキットを開発していました。
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この方法はドアの鉄板側に施工せずに、サービスホールを塞いだのと同じ効果が得られます。施工もカンタンなのがメリットですが……
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が…?
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ドア鉄板全体を覆うだけの吸音材が必要ですし、ドアの鉄板の状況は車種ごとに全然違いますから、開発も大変なのです。
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だったら、こんなところでしゃべってないで、どんどん開発したほうがいいんじゃないの?
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ごもっともですね。
もう帰ろうかな…… -
いやいや、なにしに来たんだ。
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私が言いたいのは開発コストは製品価格につながる、ということです。
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ふむ。主要なデッドニングキットは数万円はしますよねぇ。
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そこで考えたんですよ。いっそのこと、サービスホールを塞ぐのはあきらめたらどうなんだ、と。
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ええーッ!! 名前の知れたカーオーディオメーカーが、そんな妥協するのッ?
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妥協ではありません。スピーカー周辺だけなら超ローコストで施工できますので、コスパとタイパに優れたデッドニング手法として定着する可能性もある。
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それがつまり、今回のスピーカー裏デッドニングか。
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ええ、そうですね。正確には表にもスポンジを貼るので【スピーカー前後だけデッドニング】です。今後は初心者の方にはこれを提唱できないか? ということで我々は検証を始めました……
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL
0561-73-9000
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