人気LED加工・カップホルダーイルミに、Ver.2が登場している
カップホルダーイルミは、LED加工専門店「球屋」の鉄板人気メニュー。そのカップホルダーイルミに「Ver.2」が登場したので、従来からある「Ver.1」と比較しながら、違いを解説しよう。
球屋のカップホルダーイルミVer.2が、80ハリアーで出現
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アクリルを使ってカップホルダー(ドリンクホルダー)を光らせる「LEDイルミ」は、球屋の人気メニューのひとつです。
●DIYラボ:イルミちゃん
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それは前にもお伝えした通りですが、実は80ハリアーから、新しいバージョンも研究開発されています。
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カップホルダーイルミ・バージョン2ですね。
●アドバイザー:球屋 森田研究員
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前作との違いが伝わりますでしょうか? とってもほのかで、純正チックといいますか……
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僕としてはもう純正って言いたいくらいです(ダメですけど)
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森田研究員は、そういうテイストが本当に好きですよね~。
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実際のところ、この技をやろうと思ったのは、カローラスポーツやカローラツーリングの一部グレードやオプションで、純正カップホルダーの一部分に間接照明が入っていたりするからなんです。
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ほう。確かに純正でもカップホルダーイルミを搭載する時代になりつつある。
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純正のは、いかにも純正的な、明るさを抑えた感じの間接照明なんですね。
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フムフム。
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いっぽう球屋のカップホルダーイルミ(Ver.1)は、それ自体がモノとしても視覚的に見栄えのする作りにしていました。
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これはこれで、完成されたカタチですよね。実際、超鉄板といえるほどの人気メニューなんだし。
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そうですね。ただ今回は、あくまでもカップホルダー全体を「ほわっ」と光らせるだけの、純正風イルミにこだわりました。
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そうか。アクリルのキレイな面発光を見せる「Ver.1」に対して……
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間接発光でカップホルダー全体を光らせるのが「Ver.2」というイメージですね。
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ふむ。
Ver.1の進化版というより、別のバージョンだ。 -
純正では、2つのカップホルダーの真ん中の支柱の側面に穴が開いていて、そこにLEDが仕込まれている、というのが最近主流の作り。球屋の今回のVer.2も、上から下に向かって照らしているので純正っぽい。
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Ver.1に比べて、より純正っぽい光らせ方、ということですね。
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ですね。どっちがいいかは好みの問題でして、僕としてはVer.2のほうが好きなんですが……
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販売開始してみて、球屋のお客さんが実際に選択するのは…?
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今のところ圧倒的にVer.1です。視覚的にもVer.1のほうがやった感ありますしね。
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……なるほどね。このへんはありのままをお伝えしておきます。
Ver.1
Ver.2
光っていない部分は、アルミ調アクリルのヘアラインが美しい。ロゴなども入れられる。
カップホルダーイルミVer.2はどのようにアクリルLEDを仕込んでいるのか?
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なお、今回のカップホルダーイルミVer.2は、車種によってできる・できないの差が出てきます。
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そうなんだ。
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カップホルダーの構造によるんですよ。例えばレクサスRXでは、構造的に無理そうでした。
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それってどういう違いなんでしょう?
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今回のVer.2は、ドリンクを置くときに、ホルダー内でドリンクの支えになる可動式のポッチというかツメみたいな部品を加工して、小さなアクリルを埋め込んでいます。
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そんなところにアクリルLEDが隠れているのか。
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よほどへんな角度から覗き込まない限り、そのアクリルは見えないんですけどね。
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フムフム。
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ただ、その可動部品の仕組みによっては、アクリルを仕込むのが難しい。真ん中に可動する支柱が入っていたり、そもそも樹脂のカタマリであったりすると、無理です。
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80ハリアーの場合は、仕込める構造だった。
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そうなんです。80ハリアーのカップホルダーのポッチは、真ん中は空洞でしたから。
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なるほどね。
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ポッチがドリンクの出し入れで動く範囲は5ミリ程度なので、その可動範囲で支障がないように配線を通せば、まったく問題ありませんね。
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そんな小さなスペースでも、アクリルを仕込むことにこだわるんですね、球屋は。
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そうですね。LEDだとどうしてもスポット光みたいになりがちなので、拡散のためにアクリルを使いたいのです。
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ちなみにDIYでやる場合は、アクリルなどの難しそうなのはナシで、砲弾型LEDをポチッと埋め込むとか……できますかね?
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DIYで手軽にするっていうことを考えると、そういうやり方のほうがいいかも知れませんね。
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それならできる人は多いかも。
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LEDは5ミリ砲弾型だとサイズ的に無理がありそう。砲弾型LEDなら3ミリあたりがいいのかな、と思います。
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ただ、今のところの調査の範囲で言うと、今回の加工は、できる車種のほうが少ないような気がしていますね。
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う~む。
それは残念。 -
それから、今回のカップホルダーイルミVer.2は、純正部品を加工して埋め込む都合上、球屋の通販でモノとして販売することはできません。
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そっか。Ver.1とは違って、球屋の通販で買って、DIY取り付けはするパターンは不可なんだ。
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もしくは、DIYでカップホルダーを外して送ってもらえるなら、それを加工して送り返す、ということは可能です。
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おお、その手があったか。
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ただし、DIYでそこまでバラそうと思ったら、それなりの作業工程がありますけどね。
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では、それはまた別の機会に、森田研究員に解説してもらいましょう。
DIY Laboアドバイザー:森田広樹
LED加工専門店・球屋代表。最先端かつデザイン性の高いライト加工技の探求者にして、アクリルづかいの若き老練者。純正風で分かりにくいまでにさり気ない、内装LEDイルミも精力的に提案。派手さより「完成度と質感」を重視する。
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