電装DIYの知識

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極小LED「1608」の打ち替え方法と、その注意点

純正LEDの小型化傾向の中、増えてきた1608チップLEDの打ち替え方法を解説。やり方は、どのサイズのチップLEDでも基本的には同じだが、小さくなるほど難易度は上がる。極小1608を打ち替えるコツ、および注意点を押さえておこう。

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  最近は、車で使われるチップLEDも小型化。そのためLED打ち替えの難易度が上がっている（※）、という話がありましたが……

  ※「DIYでのLED打ち替えに失敗する例が増えている!? その理由は…」参照。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  今日はその代表格とも言える、1608 LEDの打ち替え方法と、注意点を解説しておきます。

  ●アドバイザー：イルミスタ 野本研究員

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  おさらいですが、1608は、こんなに小さいチップ型LEDなのです（↓）



「LEDの種類と選び方」参照。

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  純正LEDの外し方は、以前に「LEDの打ち替え方法」でやったのと同じです。僕の場合は、ハンダごてを2本使って外します。

2本のハンダごてを用意する



ここで使っているのは、HAKKO FX-600

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  1608に限らず、LED打ち替えをやるときは温度調節できるハンダごてがオススメです。

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  コテ先などもデフォルトではなく、C型に換えているなどの工夫があります。


エルパラで販売しているC型。エルパラHPの「HAKKO 交換コテ先」の種類の中の、「T18-C1 1C型」というモデルだ。
✔ 打ち替えに必要なモノは、「LED打ち替えに必要なアイテムと、ハンダごての選び方」でより詳しく解説しているので、そちらを参照。
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  二刀流で攻めるのは、LEDの両側のハンダを同時に溶かすため、ですね。

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  注意点として、純正LEDのハンダにしっかり熱をかけないと外れませんよ。

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  熱で基板を壊したら大変！ とあせる気持ちも分かりますが……

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  ハンダが溶けていないのに無理矢理外しにいけば、ランドが取れてしまいます。

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  「1608で失敗するケースが多い」という、例の話ですね。

  ※「DIYでのLED打ち替えに失敗する例が増えている!?」参照。

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  引っ張って外すのではなく、左右のハンダを溶かして「すっ」と持ち上げる感じ。


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  純正LEDが外れたら、ハンダ吸取線を使って純正のハンダを除去します。



定番ブランドgootの「はんだ吸取線 CP-2515」。ハンダ付けに失敗したときの修正にも重宝。

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  基板上に残ったハンダに吸取線をあて、その上からハンダごてをあてて吸い取ります。


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  これで完全に、純正LEDが外せたことになりますね。

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  次に新しい1608 LEDを付けるために、電極の片側にだけ予備ハンダを盛ります。

片側だけ盛る


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  非常に狭いエリアへのハンダ作業ですが、コツはあるのでしょうか？

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  まず糸ハンダは、細ければ細いほどやりやすいでしょうね。僕がいつも使っているのは、0.6ミリです。


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  そして、1608チップLEDをピンセットでつかんで、先に盛った予備ハンダを溶かしつつハンダ付けします。

ハンダを溶かしつつLEDが接近



溶けたハンダにLEDが吸い付く


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  このとき、LED素子にハンダごてを当てて、熱でLEDを壊す失敗例も多いです。なにしろLEDが小さいので。

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  そんなことをしたら、一撃で終了です。

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  あくまでもハンダ付けするのは、電極部分ですからね〜。

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  よく見えない人は、ルーペを用意するとヨイでしょう。

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  あとは、反対側の電極をハンダ付けして終了です。

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  ……というわけで、やり方そのものは以前に紹介した3528のLED打ち替え方法とほぼ同じなのですが……

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  「ランドをはがしてしまう」「LED素子にハンダごてを当てて壊してしまう」この2点が注意点ですね。

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  まあ、いきなりこんな極小チップLEDの打ち替えに挑戦するよりも、もっと大きなチップLEDで、ハンダ付けを練習するのが先ですね。