スピーカー交換（第3回╱前編）

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ツイーターの取り付け位置・固定方法はどうするのがいいのか？

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ツイーターは、取り付け位置がとても重要。どこにあるかで音質がガラッと変わる。そこでツイーター取り付け位置の候補を、具体的にピックアップしながら検討。固定方法も同時に考えてみる。

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  前回の「車のスピーカー交換入門」（※）では、基本的にセパレートタイプのスピーカーがオススメですよ〜という話がありました。

  ※「車のスピーカー交換入門」参照。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  セパレートは、ツイーターとミッドレンジが別体になっているスピーカーですね。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員


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  ここで気になってくるのは、ツイーターの取り付け位置と、固定方法です。

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  ツイーターの位置は、音に対する影響が大きい。ポイントですね。

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  ドアに付けるミッドレンジと違って、ツイーターは高い位置が望ましいということでしたが……

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  「耳の高さがいい」と言われたりもします。実際、その位の位置まで持ってくると、音場も上がるのでオススメ。

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  でも家と違って、車内です。付けられる場所も限りがありますよね。耳の位置って、まさか窓ガラスに貼れないし。

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  そうですね。いくつかのパターンには絞られてきますよね。

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  では順番に、ツイーター取り付け位置候補を検討してみましょう。

✔ ツイーターの取り付け位置をどうするかは、「スピーカー購入前」に考えたほうがよい。なぜなら取り付け位置によって、選べるツイーター（スピーカー）が変わってしまうこともあるからだ。

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✔  そこでこの連載でも、スピーカー交換方法の解説の前に、ツイーターの位置を先に考察していく。

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  まず、オーソドックスなツイーターの固定方法からいきましょう。

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  フムフム。
  どんな方法でしょうか？

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  両面テープでダッシュボードに貼るという方法。


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  両面テープでいいのでしょうか？ なんだか、簡易的過ぎるような気も……

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  ビス穴が開いているツイーターもあるので、ビス留めも可能ですが、でも……

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  でも？

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  「ツイーターをダッシュボードに固定する」場面でビス留めするということは、ダッシュボードに穴を開けることになりますよね？

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  ウッ!!

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  まあ、もちろん、オーナーの判断次第ではありますが。

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  ……ちょっと一週間ほど考えさせてください。めまいが……。

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  そんなに悩むほどなら、止めたほうがいいでしょうね。

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  でもなあ。両面テープって剥がれてきたりしない？

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  しますよ。

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  やっぱりッ！

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  両面テープ固定のデメリットとして、熱の影響などで剥がれてくるのは避けられない面があります。この固定方法で付ける場合は、僕も必ず事前に説明していることです。

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  ……なるほど。

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  でも、そこで「じゃあ私は、ダッシュボードにビス打ちます！」っていう人は……う〜ん、少なくとも、僕はまだお会いしたことはないですね。

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  なるほどね。

……というわけで、ダッシュボード上にツイーターを設置する場合には、現実的には両面テープで固定する人が多いと思います



しかし、ツイーター取り付け場所はダッシュボードだけではありませんよね

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  ツイーター位置を高くできる固定方法としては、ピラーに取り付ける方法があります。

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  フムフム。

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  ただし、ピラーの場合は、位置的に両面テープでの固定というのは無理です。

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  落っこちてしまう。

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  そうですね。ピラーなら、ビス留めが必要になってきますよね。

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  けっきょく、ビス打つのかぁ。

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  ……いや、でもダッシュボードと違って、ピラーなら純正部品単体としてみた価格も安いです。純正部品を買って、ノーマルに戻すことはできるわけですよ。


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  そっか。あくまでも、このパネル（↑）に穴を開けるだけだから。

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  ハイ。そういう意味では、ダッシュボードではなくピラーにネジ留めするのは、まだ現実味のある話です。

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  確かに。ダッシュボードを買い直す人は、ほぼいないでしょうけれど。

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  同じ理由で、ピラーなら「ピラー自体を加工して埋め込み加工する」手も、もちろんあります。加工代がかかってしまうので、万人向けとは言えないカスタムメニューですけどね。

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  ピラーやドアミラー裏に、ワンオフ加工でインストールするのは、ショーカーでよく見かけますよね〜。以下はちょっと本格的過ぎる、カーデンの埋め込み作例です。

ドアミラー裏にツイーター埋め込み



室内側ピラーにミッドレンジ埋め込み



✔ これはツイーターでなく、スコーカー（高音寄りのミッドスピーカー）。ドアスピーカーには、より低音域を再生するミッドバスを付けた。本格的なフロント3wayシステムだ。

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  ただ、このようなワンオフ加工は、どこの店でもできるわけではないし、敷居が高い。

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  オーディオメーカーによっては、車種別のツイーター取り付けキットなども出していたりするので、車種は限られますが、そんなやり方もありますよ。

✔ 取り付けキットはピラーの場合もあれば、ダッシュボードに設置する土台であったり、純正ツイーター位置に付けるためのステーであったりと、車種によっていろいろ。

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  けれど、そういう設定が無い車種だとすると、ピラーに埋め込むには加工するしかないですね。

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  ツイーター埋め込み加工となると、工賃が高そうですが……いくら位かかるんでしょうか？

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  カーデンの工賃を例にすれば、安いケースで2万円位〜ですね。（※上限はケースバイケース）

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  数万円かけてでも、見た目キレイにツイーターをインストールしたい、という人はカーデンのようなプロショップに頼む手もありそうです。

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  中には「ツイーター自体、見えているのが嫌だ」という人もいます。

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  フムフム。
  ピラー埋め込みとは正反対ですね。

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  そういう人は、車種によっては純正ツイーター位置にそのまま取り付けできるキットも売られているので、それを使うのがオススメです。

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  そんな付け方も可能なんですね。

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  例えば、アルパインの取り付けキットを使った例です（↓）

30プリウスの純正ツイーター



専用のステーを使って…



純正位置に収める


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  ツイーター取り付け後、スピーカーグリルを戻せば、見た目は完全に純正です（↓）


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  純正でセパレートスピーカーが付いている車の場合、こういう方法でやれば、見た目純正風に仕上がりますね。

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  なるほどね〜。

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  ただし、この付け方だと、角度には自由度がありませんし、音がこもってしまったりもする。

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  ああ。
  フタで塞いでますしねぇ。

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  音質面だけでいうと、同じツイーターでも、ダッシュボード上に両面テープで固定するほうが有利とも言えます。

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  見た目はポン付けだけど、音的には悪くない……というワケか。

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  だから、どっちにしても両面テープは付属していたりするんですよね。

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  それなら、どっちを取るかは、音を聴いてみてから最終判断する手もありますね〜。

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  あとは、もともとドアミラー裏あたりに純正ツイーターが付いている車なら、市販ツイーターを隠して付けることもできるかも知れません。まあ、サイズにもよりますが。


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  この場合も、純正と同じような外観を保てますね。

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  そうです。ちなみに、純正位置に入れたい理由もいろいろで……中には、「お嫁さんにはナイショにしたい」人もいます。

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  ……アハハ。

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  ただし、そのニーズに対しての回答は、「できる場合と、できない場合があります」。

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  嫁の耳がイイ場合は、不可！

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  それ以前に、純正位置に社外品のツイーターが入るのかどうか。……サイズの問題です。

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  物理的な問題か…。

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  ですね。まず順番として先に純正ツイーターサイズを測って、付け替える社外品ツイーターのサイズを調べて……


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  その結果、ハマるかどうか、事前に確認しておかなければなりません。

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  それだと……サイズメインで考えて、ツイーターを探すことになりますね？

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  そうなんですよ。スピーカーの選択肢が限られるなど、制約が大きいですけどね。

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  まあ、どこにこだわるかは人それぞれですが。

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  なお、純正でツイーターが付いていなくても、オプションスピーカー用に、ツイーター用の穴が開いている純正部品があることもある。そんな場合は、純正部品を買って付けることもあります。

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  ホー。
  わざわざそこまでするのか〜！

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  「純正風に付けたい」に、こだわる方はいますね。

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  う〜ん、いろいろ選択肢がありすぎて、かえって悩みが増えた気がしますが……けっきょく、どうする人が多いのでしょう？

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  ダッシュボードに両面テープで固定する方が多いでしょうね。

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  ハイ。それにけってい！ 両面テープは、剥がれてもまた付ければいいんだしね。

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  角度もいろいろ試せるし、ローコストかつ音にもこだわる方法としては、いいと思いますよ。