ウーファーの知識
チューンナップウーファーの取り付けが劇的にラクになるキット

チューンナップウーファーの取り付けは、一般的にはバッ直で電源を取り出すことが推奨されていて、けっこう手間がかかる。それを「劇的」レベルでラクにする取り付けキットが登場。配線加工なしでウーファー取り付けできるメリットも大きい。
サブウーファーの取り付けが配線無加工でカンタンに
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電装品メーカーのビートソニックが発売した、興味深いハーネスキットについて取り上げます。
●レポーター:イルミちゃん
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チューンナップウーファー取り付けキット「TAZ-C01」というのを開発しました。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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チューンナップウーファーではなくて、チューンナップウーファーを取り付けるためのキット?
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そういうことですね。電源取り出しケーブルの他に、電源の延長ケーブル・RCAケーブルなどがセットになっているんですが……
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このハーネスキットのポイントは電源取り出し方法にあります。
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……と言うと?
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「TAZ-C01」はトヨタ車のオプションカプラーから電源取り出しする方式を取っているんですよ。
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チューンナップウーファーの電源というと、バッ直が推奨されてきたイメージがありますが……
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そうなんですが、最近のトヨタ車のオプションカプラーは、車種にもよりますが、けっこう容量の大きい常時電源が取れるケースも多いんです。
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なるほど!
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車種によっては15アンペアとか、あるいは30アンペアもの常時電源がココから取れたりします。
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チューンナップウーファーでも足りるんだ。
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もちろんチューンナップウーファーの出力にもよるし、実際に聴くときのボリュームにもよりますが、5~10アンペア位までで足りるケースも多いです。
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10アンペア位の容量だとしても…電源をナビ裏から取るのはダメですよねぇ?
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それはダメですね。ナビのヒューズが飛んだり、動作に影響が出てしまいます。
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しかしオプションカプラーなら、もともと純正オプションパーツ用の電源だから、そういう心配はないし。
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そうなんです。しかも容量の大きい常時電源が取れる車種ならば……
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わざわざバッ直配線を引かなくてもチューンナップウーファーを取り付けできる……と。
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はい。それからアクセサリー電源(ACC電源)とアースも、ここからいっしょに取れてしまいます。
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チューンナップウーファー取り付けに必要な配線がすべてオプションカプラーだけで片付くわけか~。
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そこに目を付けてハーネスキット化したものが「TAZ-C01」なんです。
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電源取り出しするオプションカプラーはどこにあるのでしょうか?
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車種によっていくつかのパターンに分かれます。助手席足元のキックパネル裏であったり、グローブボックスを外した奥であったりするので、適合車種といっしょに取り付け位置も案内しています。
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ところで今回のキットは、スピーカー信号の取り出しケーブルは付属していませんね?
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はい。今回のキットは、「TOON X」のようなアンプ内蔵DSPとか、あるいは「PA3」のような外部アンプを付けている車に対して、チューンナップウーファーを増設する想定で作っているキットなんですね。
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あー。だからRCAケーブルが付属しているんだ。
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そうなんです。品質のいい無酸素銅のRCAケーブルを使っているところもコダワリです。
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5メートルも長さがあるんですね。
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アンプ内蔵型DSPとかアンプ自体は助手席足元などに設置しているとして、そこからラゲッジルームやトランクに積んであるチューンナップウーファーまでつなぐとしたら3メートルでも足りないことがあるので。
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それで5メートルってわけか。
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電源ケーブルのほうも、2.5メートルの長さを2本付属させています。
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車内のどこにチューンナップウーファーを設置するにしても、このキットで対応できるってことですね。

詳細はAmazonのビートソニック・チューンナップウーファー取付キット TAZ-C01参照。

ビートソニック公式サイトのチューンナップウーファー取付キット TAZ-C01参照。

DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL
0561-73-9000