オートサービスショー2019・ルポ
ケルヒャーの業務用は、家庭用と何が違うのか?
ホームセンターなどで、よく見かけるケルヒャー。高圧洗浄クリーナーで有名な、ドイツの洗浄機器メーカーだ。なおケルヒャーには業務用と家庭用があり、どう違うのか気になるので、プロ向けイベント・オートサービスショー2019のケルヒャーブースを取材した。
オートサービスショールポの続き☆ケルヒャーブースからお届けです
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
ケルヒャーって、高圧洗浄機のケルヒャー?
DIYラボ別館:ユキマちゃん
ケルヒャーのクリーナーには業務用と家庭用がある
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へぇ。掃除なんてしないユキマちゃんでも知ってるのね。さすがケルヒャー。
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……。
(←道具だけは揃えたいタイプ) -
ところでオートサービスショー2019は、前にも言ったとおり自動車業界のプロ向けイベントなわけですよ。
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だからケルヒャーのブースでも、普段あまり見かけない、ケルヒャーの業務用クリーナー達が並んでいます。
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なんか本格的なマシーンみたいのが並んでいるね。イルミのTシャツと同じキイロだ。
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……でも、中には個人ユースにも便利そうなクリーナーもあります。
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てゆーか、そもそも業務用のケルヒャーって、家庭用とどう違うの?
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そこ、当然気になる問題よね。
同じ高圧洗浄機でも、業務用になると何がスゴイのか
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自動車業界だと、高圧洗浄で車を洗うのは当たり前になっているけど……
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まさにケルヒャーのイメージ。
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でもケルヒャーは本来、清掃機器の専門メーカーなので、高圧洗浄機で床洗浄も行います。
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それがこういうマシーンなのか。床掃除用だったのね。
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ちなみに床洗浄にも、業務用と家庭用の違いがあります。
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どう違うの?
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家庭用モデルだと冷水を使うんだけど、今回出展していたのは業務用の温水タイプ。
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お湯のほうが、汚れが落ちるよね。
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お湯……どころか、この業務用なら90度の熱湯で清掃できる。
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ようは瞬間湯沸かし器付き、なのね。灯油を使ってお湯を沸かしながら洗浄しているのだ。
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ねえ、業務用のスゴさは分かったけど……これいくらするの?
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定価だと70万2000円となっております。まさに業務用。
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……もうちょっと、がんばれば個人でも買えそうな業務用はないわけ?
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そ、そうね。では次はもう少し身近なクリーナーで、業務用と家庭用の違いを比較してみましょう。
ケルヒャーの窓用クリーナーを例に、業務用と家庭用の違いを比較すると?
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例えば、窓用バキュームクリーナーを例にしても、家庭用と業務用の両方がラインナップされています。
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付属の洗剤を、セットのスプレーボトルで吹きつけて……
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バキュームクリーナーで、洗剤の泡を吸い取っていく。窓ガラス裏から見ると、吸い取る様子がよく分かります。
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これなら窓掃除する気になるかも♪ やらせてぇ~。
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業務用の特長は、「汚水タンクの容量が倍になっている」「逆さにしても大丈夫」「電池が取り外しできて、交換できる」「分解してメンテナンス・清掃ができる」といったところ。
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なるほど、なるほど。
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窓用バキュームクリーナーに関して言えば、「逆さまで使える」という点が特にメリットとして大きいかなと。
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家庭用で逆さまにすると、吸ったものが出てきちゃうのか。
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そうそう。逆さにしても水が逆流しない、というのは専用の機構が必要なのね。
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業務用にするかな。
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値段は倍ぐらい違うけどね。
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家庭用にするわ。
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まあ、広いガラス面を掃除する用途なら、家庭用より業務用のほうがやりやすいのは明らかです。
これは業務用の窓用バキュームクリーナー
業務用カーペットリンスクリーナーは、家庭用としても神クリーナー?
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業務用ながら家庭用として導入する価値アリなのが、カーペットリンスクリーナー。
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次はカーペット掃除か。
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そうなんだけど、コレは乾湿両用クリーナーと同じで、濡れている状態から水分を吸い上げることができる。
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水分?
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例えば車のシートや、家庭用の布製ソファとかクッションに、ジュースやコーヒーをこぼしたとき。
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やっちまったなー。
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そんなときに、このクリーナーは洗剤を出しながら、繊維の奥から汚れを溶かし出して、それを吸い込むことができるので……
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洗浄と吸い取りが1台でやれる。それゆえに、水分汚れの掃除ができるのです。
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救世主か!
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吸い込みも強力なので、ほとんど水分が残らないし。
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ほんとだ、もう乾いてる!
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さらなるポイントとしては、ボディが透明なので、吸い込んだコーヒーも見える。
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わ~、本当にコーヒーを吸い込んでいるよ。
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キレイに吸い込んだな~っていうのが実感できる。
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このクリーナー面白い♪
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これなら、水洗いできない車のシートや、家のカーペットがキレイにできます。
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なるほどね〜。
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なお、床掃除用のアタッチメントをオプションで付け足すことも可能。
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普通の掃除機よりスゴイけど……でも業務用ってことは、高いんでしょう?
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といいつつ、家庭用の高級掃除機と競合する価格帯ではあるのだ。最近の国産メーカーの家庭用掃除機、なにげに高価格化してるから。
ケルヒャーの業務用カーペットリンスクリーナー
スイーパーは、家の駐車場の砂ボコり掃除にもピッタリ
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もうひとつ、業務用が中心ながら、個人ユースでも検討する価値アリなのがスイーパー。
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なにソレ?
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家の駐車場でも、汚れてきたらホウキとチリトリで掃き掃除するでしょう。
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ふむ。
やったことはないが…… -
普通はするのよ! てゆーか、別館の前の掃き掃除ぐらいユキマちゃんがやりなさいよ。
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やってもいいけど、まずは道具から入りたい。
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そんな用途に合うのが、このスイーパーと呼ばれるクリーナーね。
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こんな風に、ハンドルを持って操縦します。
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落ち葉などのゴミだけでなく、砂まで吸えるのがポイント。履き掃除だと砂ボコリが舞うけど、これは吸い込んでくれるから駐車場の掃除にピッタリ。
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おお。
これも面白そう♪ -
吸い込んだゴミは、このボディの中に溜まる仕組み。
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このままガサっと捨てればいいので、捨てるときも簡単。
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この業務用のスイーパーにはもっと大型のモデルもあって、最大サイズだと人間が乗るタイプもあるよ。
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乗れるクリーナー!
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産業廃棄物の処理場などで、土ボコりとか吸っているような本格的なマシーンのことね。
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へー。
そんなところでもケルヒャーが使われているのか。 -
ケルヒャーは業務用クリーナーのスペシャリストだからね。そういうノウハウを、家庭用にもフィードバックしているわけで。
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なるほど。
根底にあるのは業務用のほうなんだね。
ケルヒャーのスイーパー KM70/20C
パカ!