オートライト後付け完全ガイド(第4回)
オートライトをDIYで取り付ける方法
オートライト後付けガイド・実践編。オートライトは取り付けても、外装の見た目は変化なし。作業も地味な配線いじりなのだが、それだけにマニアック感&自己満足度は高め。車の電気にちょっと親しめるので、今すぐ取り付ける予定がなくても一読をオススメ。
オートライトの取り付けってどんな作業?
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今日はオートライトの取り付け方法を解説していきます。
●アドバイザー:CEP 服部研究員
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「オートライトを後付けする」って……どんな作業なのか、ピンと来ませんが?
●レポーター:イルミちゃん
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基本的には、ライトスイッチ(ハンドル横のレバー)根元あたりの純正配線に、後付けオートライトユニットの配線を接続するという感じですね。
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ヘッドライトをいじるわけではないんですね。
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ハイ。純正のライトスイッチからヘッドライトに向かって伸びている配線があるので、それにつなぐだけです。
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そっか。だからライトスイッチ裏だけで作業が済むんですね〜。
車速連動タイプのオートライトを付ける
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今回取り付けるのは後付けオートライトの定番ブランド、CEP(コムエンタープライズ)製です。
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CEPの後付けオートライトには「通常タイプ」と「車速連動タイプ」がありますので、どちらかを選びます。
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なお、選ぶ際には「後付けオートライトの選び方。車速連動タイプとは?」の記事が参考になりますよ。
今回取り付けるのは車速連動タイプ
コムエンタープライズの「インテリジェントオートライト╱車速連動タイプ」
まずはハンドルコラムカバーを外す
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ここからは配線探し。地味な作業ですが、配線を宝物と妄想すると、探すのがちょっと楽しくなるので、オススメ。
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(……妄想?)
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では!
ハットリ隊長、さっそく探索を始めましょう。 -
まずは純正配線が見えるように、ハンドルコラムカバーを外します。
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ドア内張りならともかく、こんな場所は外したことがない人が多いと思いますが……
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ネジが使われている場合が多いです(↓)。ネジがあったら外します。
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ハンドルを回したら隠しネジが見える(↓)のも、よくあるパターン(左右にある)です。
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ネジを外せたら?
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カバー全体を下に引き下げると、外せます。
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ハンドルコラムカバーが外れました~。
ライトスイッチ根元でヘッドライト線を探す
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コラムカバーが外れると、ライトスイッチ根元の配線が見えるようになります。
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あのぉ。ハットリ隊長、たくさん配線があってドレがドレだか……。
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カプラーのタイプ(ピン数)や、配線位置の情報は、コムエンタープライズのWebサイトで車種別の取り付け情報を公開しているので……
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それを参考にすれば、特定できるんだ。
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ただ、年式やグレードによって事情が異なる可能性もあるので、検電テスターを使って調べる方法も紹介します。
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なお「純正ライトスイッチ優先配線」をするかしないかで、やり方が変わりますが、今回はしない場合のシンプルな配線方法で解説します。
※純正ライトスイッチ優先配線については「社外品のオートライトを後付けする前に知っておきたい話」参照。
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ハットリ隊長! 検電テスターのアース接続は完了です。((°∀°)ゝ”ビシッ)
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それではまず、ヘッドライト線の探し方ですが、これは、「ヘッドライトのオンオフに連動して電気が流れる線」を探すということです。
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ええっと、ヘッドライトをオンにした時だけテスターが反応するってことか。
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そうとは限りません。
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へ?
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逆もあります。
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逆とは?
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「ヘッドライト消灯状態だと電気が流れていて、ヘッドライトをオンにすると電気が流れなくなる」という逆パターンもあります。
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へえ〜。
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ちなみに、そういうのを「マイナスコントロール線」と言います。
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は、はあ……。
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ポイントとして、ただ探すのではなく、「プラスコントロール線」なのか「マイナスコントロール線」なのかを判別したいんですよ。
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マイナスコントロールとか言っちゃうと、みんなドン引きしてるのが見えるようですが……私も苦手な領域だコレ。
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そんなに難しい話じゃないですヨ。
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じゃあ、ココの手順をカンタンに言うと?
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ひとまず「ヘッドライトのオンオフに連動して電気が流れる線」を探せばいいのです。そのとき、ヘッドライト点灯時に反応するのか、消灯時に反応するのかも見ればいいだけです。
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それならできそう。まずはヘッドライトをオンオフしながら、連動して反応する線を探しましょう。
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モデル車のムーヴの例です。「ヘッドライトオフでテスターが反応して、オンにすると反応が消える線」を見つけました。
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つまり今回のヘッドライト線は、「マイナスコントロール線」ということです。メモっておいてください。
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ヘッドライト線はマイナス……と。メモメモ。
検電テスターを用意する
量販店等で定番のエーモンの検電テスター(↑)。「検電テスターの正しい使い方」も参照。
ヘッドライト・オフで反応
ピカ!
ヘッドライト・オンで無反応
シーン
ライトスイッチ根元でスモールランプ線を探す
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もうひとつ重要なのが、スモールランプの線です。
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これもライトスイッチ根元を通っているんですね〜。
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さっきのヘッドライト線のすぐそばです。今度は「スモールランプのオンオフに連動して電気が流れる線」を探してみましょう。
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ハットリ隊長! スモールオンでテスターが反応する線を見つけました!
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この線で間違いないですね。そして今回は、「スモール線がプラスコントロール線」だということも分かりました。
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スモール線が、マイナスコントロール線であることもあるんだ。
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そうなんです。その組み合わせは、車種ごとにバラバラ。だから調べておく必要があるんですよ〜。
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これで重要ターゲットを、2本とも見つけられたぞ〜。
スモール消灯時はシーン…
スモールオンでピカ―!