丸型端子の正しいかしめ方（圧着方法）

基本を押さえた丸型端子のかしめ方（圧着方法）。正しくかしめるには、電工ペンチが必須となる。適合する配線コードの太さ、端子をセットする位置、仮かしめ〜本かしめの具体的なやり方をしっかりおさらい。

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  丸型端子のかしめ方（圧着方法）を、初心者向きに解説します。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  まずは必要な工具から。
  電工ペンチが必須ですね。

  ●レポーター：イルミちゃん

電工ペンチを用意する



ここで使用しているのは、【Amazon.co.jp限定】エーモン 電工ペンチ（1452）

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  ラジオペンチ等でツメを平たくつぶすだけだと、スポっと抜けてしまいます。そこは、ギボシ端子などと同じですね。

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  そして配線コードを用意します。

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  エーモンのゴールドの丸型端子（定番シリーズ）を使う場合は、適合する配線コードの太さは0.5〜2スケアです。

  ※「配線コードの太さ（スケア）の選び方」参照。

定番の太さは0.5スケア線



細線の0.2スケアは使用不可なので注意。

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  まずは配線コードに、スリーブ（付属品）を通しておきましょう。


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  次に、電工ペンチのワイヤーストリッパー部分を使って、配線コードの被覆を5ミリ程度むき取ります。

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  今回は0.5スケア線を使っているので、0.5sqと書かれた穴を使います。

刃をかませて引っ張る


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  芯線（銅線）がムキ出しになったら、指先でクルクルっとよじってまとめます。


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  パラパラしたままだと、端子がかしめにくいのです。

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  重要なポイントは、端子をセットする位置です。

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  丸型端子には、かしめ用のツメが2つ付いていますが……

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  下のように、2つとも芯線（銅線）にかかっているケースはNG（↓）


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  これはありがちですが、この状態でかしめると、配線を引っ張ってしまったときにカンタンに端子が取れてします。

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  芯線がチギれてしまうから、ですね。

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  反対に、2つとも被覆にかけてしまうのもまた、NGです。


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  これは……いかにも接触不良になりそうです。

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  かしめ終わったとき、ひとつは配線コードの被覆を、もうひとつは芯線（銅線）をガッシリ押さえているポイントが正解です（↓）

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  実際に丸型端子をかしめる時は、電工ペンチの断面がハート形になっている穴を使います。この穴には、サイズが複数ありますよ。

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  電工ペンチの穴の種類がよく分からない人は、「電工ペンチの正しい使い方」を先に見るのがオススメです。

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  最初に芯線にかけた方のツメを、「1.25-2.0」の穴で軽くつぶします。これは仮かしめです。


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  そのあと、穴サイズがひとつ小さい「0.5-0.25」の穴に移して、ぎゅ〜っと本かしめします。


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  ハート形の断面によって、ツメが芯線に食い込むように折り込まれます。


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  ラジオペンチでは、こういう風にはつぶれてくれませんね。

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  残るは、被覆にかけたツメの圧着。こっちのツメは大きいので、「3.0」と書かれた穴を使います。


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  こうやってツメに合わせて穴サイズを使い分けることで、キレイなかしめが出来ます。


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  正しいポイントで、しっかり圧着できていれば、配線を引っ張っても端子は抜けません。

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  あとは、先に通しておいたスリーブを引き上げれば完成ですね。

グイグイ



できた！


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  正しい端子かしめが出来ていないと、配線を引っ張った拍子に抜けてしまったり、接触不良になったりします。

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  基本に忠実な付け方を、マスターしておきましょう。