電装DIYの知識

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車外の配線に「防水トグルスイッチ」を取り付ける方法

車の外でLEDを光らせる技（グリルイルミやアンダーネオン等）は、点けっぱなしではなく、自由に点けたり消したりしたいもの。スイッチを付ければ可能だが、車外配線に取り付けるなら「防水トグルスイッチ」を使う方法がおすすめだ。

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  例えばグリルイルミネーションやアンダーネオンといった外装LED技は、ポジションランプの線から電源を取るのが定番ですよね。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  しかし、単純にポジションランプの線から電源を取るだけだと、夜は光りっぱなしになってしまいます。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  あ。そうだった。
  スモール連動ですもんね。

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  でも、点灯させたくない時だって、ありますよね。

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  ふむ。……あるいはそもそも、オフ会やミーティング時だけ光ればいい、普段は消しておきたいという人もいます。

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  そういう用途の外装LEDには、電源とLEDの間にスイッチをかませておきましょう。

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  そう言えばエーモンは、いろいろなスイッチをラインナップしてますよね〜。スイッチ屋と言ってもいいほどだと思う。

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  そうなんですけど、車外の配線にかませるのであれば、スイッチも防水タイプが望ましいわけでして……、

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  ほお。
  スイッチにも防水とかあるんだ。

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  1種類だけあります。それが防水トグルスイッチです。



エーモンの防水トグルスイッチ

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  防水トグルスイッチというのは、完全にエンジンルームなどに設置する想定のスイッチですね。

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  そうですね。で、実際にエンジンルームに設置するときに便利なのが、スイッチパネルです。



エーモンのスイッチパネル

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  これは、昔からエーモンが出している12Φのトグルスイッチに合わせて設計されたスイッチパネル。新型の防水トグルスイッチも同じ12Φの仕様なので、流用できるんです。

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  コレを使えば、エンジンルーム側面などに設置できるんだ〜。

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  そうなんです。カンタンに付け方を紹介しておくと、防水トグルスイッチの土台の部分がキャップになっていて、外せる仕組みになっていまして……

キャップを取る



ネジ式になっているので回せば取れる。

スイッチパネルの穴にハメ込む



ピタっと合うようにミゾが切ってある。

キャップを締め直して完了


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  こんな風（↓）に、エンジンルーム内に設置します。


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  これがあれば、いつでも電装品の主電源を切れます。技によっては重宝しそう♪

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  この防水トグルスイッチは、スペック的には10アンペアの電流まで使用できます。

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  ということは、大規模なアンダーLEDでも安心して使えますね〜。

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  それはそうなんですけど、それだけにスイッチに付いている配線は、1.25スケアと太めになっています。

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  フムフム。
  そりゃそうなりますね。

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  普通に考えたらスイッチが防水だから、この配線の先には防水ギボシ端子を付けて、延長コードをつなげばいいのですが……



0.5〜0.85スケアの配線コードに適合するエーモンの防水ギボシ端子。1.25〜2スケア用もある。

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  防水ギボシ端子と組み合わせれば、隙なしですね〜！

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  そうなんですが、LEDに対して使うときは、LED側の配線コードが細線の場合も多いと思います。

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  ……あ。

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  その場合は、LED側の配線が細すぎて防水ギボシ端子が使えません。

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  防水ギボシ端子は細線に非対応だから、そういうことになるのか。

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  そうなんです。防水ギボシ端子以外にも、「防水ワンタッチコネクター」とか「防水カプラー」もありますが、そのあたりは逆に0.2スケアの細線専用です。

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  ……てことは、防水トグルスイッチ（1.25スケア）と細線（0.2スケア相当）を、防水でつなぐ手段がないってこと？

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  現時点のエーモン防水アイテムとしては存在しないんですね。

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  やはり、以前に紹介した、「圧着接続端子（1168）」と、「防水収縮チューブ（4Φ）」を組み合わせた方法は覚えておいて損はない。



具体的なやり方は、「車外の配線を防水でつなぐには？」参照。

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  それでは最後に、実際の配線図がどうなるのか整理しましょう。

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  圧着接続端子＋防水収縮チューブの組み合わせで接続すれば、細線から1.25スケアの変換が可能なので、今回はその方法を使った接続例を紹介します。

リアル配線図


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  LEDテープに防水タイプを使うのは当然のこととして……、

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  電源取り出し部分にも、以前に紹介した防水エレクトロタップ（防水配線コネクター）を使います。

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  この取り回しで「電源取り出し→スイッチ→LED」と、一連の流れが完全に防水になりました〜。

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  ただ、防水配線コネクターから取り出せる配線の太さは、最大で0.5スケアなので、ここも防水ギボシ端子でスイッチとつなぐわけにはいきません。

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  防水ギボシ端子は、特性として配線コードの適合範囲が狭いんですよね。密着性を高めるために。


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  そうなんです。だから0.5スケア以下の線を、太線とつなぐときは、圧着接続端子＋防水収縮チューブの組み合わせを使います。

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  いろいろ工夫すれば、オール防水配線は可能な時代になっていますよ〜。